米ニューヨークを拠点とし、現在日本で巡回公演中の神韻芸術団が13日、鎌倉芸術館大ホールでの初日公演を行なった。巡回公演の全32公演のうち16本目となった本公演も盛況を迎え、フィナーレでは熱い拍手が劇場を包み込んだ。
「原点に戻ったような気持ち」伝統紡ぐ三味線教師が感涙
この日、三味線教師の柏葉すみ千代さんが公演鑑賞後、新唐人テレビの取材に応じた。「私は端唄や新内節といった伝統を何とか繋いでいきたいと思っているのですけれど、今日は本当に消え去りそうな中国の伝統を守っていかれているということに、ものすごい感動しました」
舞台上で表現される伝統美に、小さい頃からの憧れを観たという。「孫悟空など、のどかな美しい中国のイメージが夢のように現れて素晴らしい。涙が出そうでした」
「私たちも、もとをたどっていけば神に通じるものがあるので、やっぱり神に通じる踊りというところは世界中どこも一緒なんだなと思いました」と、神韻のメッセージに共感していた。
この日、公演前は気分が鬱々としてたという柏葉さんだが、二胡の独奏を聞いてすっかり気持ちが晴れたという。「原点に戻ったようなスカッとした気持ちです。お薬になると思いました」
「皆さんの命がけのような芸を見て、私ももうちょっと真剣にやらないといけないと思いました」と刺激を受けた様子の柏葉さん。「これからは私もテーマ性を持たせてやってみたい」と意気込んだ。
市議会議員「一生の思い出になった」本土での公演も希望
「今日は本当に一生の思い出になりました。早くこの芸術性を皆さんに理解していただきたい」
同日、逗子市議会議員の丸山治章さんが公演を鑑賞した。新唐人テレビの取材に応じた丸山さんは「感動いたしました。神韻芸術団の皆さんの表現力に圧倒されました」と語った。
「東洋と西洋の素晴らしいところもあって、繊細でかつ大胆で、柔らかくてそれでいて豪賢。身体芸術と音楽芸術と映像芸術、古典的なものから最新のデジタル技術まで全部融合されて、本当に素晴らしい芸術だと思いました」
舞台上のアーティストたちの精神性も感じられたという。「和の心というか愛というか、それをずっと感じていました。どれだけ日々修練され、鍛錬されているのかなと思って、本当に頭が下がる思いでしたね」
政治家として、かねてより中国国内の人権問題に取り組む丸山議員。「一日も早く中国本土でこの公演が見られるようになるといいなと思っています」と願いを込めた。
「これは見逃しちゃいけない」一級建築士が芸術性を絶賛
「これは見逃しちゃいけない。それぐらい魅力がありますね」
同日、一級建築士の加藤篤夫さんが公演を鑑賞した。前回の日本巡回公演に続き、2回目の鑑賞になったという。「機会があれば見るようにしているんです。日本中でやっている時にチケットが取れなければ残念に思う」
加藤さんはアーティストたちの乱れのない動きに訓練の成果を見たという。「どういう練習をしたのだろうか。相当な練習量じゃないとできないと思いますね」
「中国というのを前面に出しているのは分かるんですね。ただ、その枠にとらわれていない。芸術の一つの分野として見ても、クラシックバレエとは比べものにならない」と語り、神韻の高い芸術性と独自性を讃えた。「これは来て見ることに価値がある。初めて見ても非常に感動する」
「いまだに中国では上演できないというのは、それだけ何か伝えるものがあるからだと思うんですよ。中国の皆さんが見たときに伝わるものがあって、それが奥深いからなかなか中国では上演できない。だからこそ、本当は世代を超えて見なきゃいけないと思います。それはとっても大事なこと」
神韻の奥深さを噛みしめる加藤さんからは、鑑賞に臨む上での敬意も感じられた。「僕らは見に来させてもらうしか方法がないけど、服装も身なりもちゃんとして参加させてもらってね、一緒に感動をもらえたらと思っています」
失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団は、目下、日本巡回公演を開催中だ。ツアー日程は公式サイトで確認できる。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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