米大統領経験者として史上初めて起訴されたトランプ氏。去年11月に大統領選出馬を表明した矢先に法廷闘争に巻き込まれたが、米共和党重鎮のニュート・ギングリッチ元下院議長はエポックタイムズの取材に対し、起訴はトランプ氏の再選にとって追い風だと語った。
「共和党員たちは、汚職かトランプかの選択を迫られている」とギングリッチ氏は語った。ロムニー上院議員やジェブ・ブッシュ前フロリダ州知事など、共和党内にいるトランプ氏の批判者たちでさえ、起訴に前向きではないと指摘した。
「トランプ氏は1か月前よりも強くなっている」とギングリッチ氏は語るが、最近の世論調査もその言説を裏付けているようだ。
トランプ氏は起訴からわずか4日間で800万ドルを調達した。起訴後に行われたYahoo! News-YouGovの世論調査では、トランプ氏の支持率は57%に上り、ライバルのフロリダ州知事ロン・デサンティス氏の31%を大きく引き離した。4月3日に発表されたロイター/イプソスの世論調査では、トランプ氏を大統領候補として支持すると答えた共和党員は48%となり、3月時点の44%からさらに増加した。
民主党寄りのマンハッタン地域で検事を務めるアルビン・ブラッグ氏は、トランプ氏について口止め料の支払いなど34件の容疑を訴追している。トランプ氏は全ての容疑を否定している。
ギングリッチ氏は前代未聞の起訴は「宣伝工作」に過ぎないと述べた。また、トランプ氏が起訴された以上、これ以上反トランプ的な姿勢を取る政治家は民主党寄りだと有権者から思われる恐れがあるため、トランプ氏を批判することが今まで以上に困難になっていると指摘した。
公開された訴状を見たギングリッチ氏は、「彼らがどれだけトランプを憎み、恐れているかを物語っている」と述べた。「腐敗した権力者たちによるトランプ氏への攻撃は、もう7年間続いた。トランプ氏が公の場に出続ける限り、攻撃は続くだろう」。
米国の大手メディアもトランプ氏への攻撃に加担していると指摘。トランプ氏の「ロシアゲート」疑惑を大々的に報じた「ニューヨークタイムズ」と「ワシントンポスト」はピューリッツァー賞を受賞したのに対し、バイデン大統領の息子ハンター・バイデン氏のラップトップ疑惑については不釣り合いなほど冷淡だったと述べた。
「トランプ氏は絶え間ない戦いにさらされてきた」とジングリッチ氏は語った。「トランプ氏は左派システム全体にとっての脅威となっているためなのかもしれない」。
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