「私たちの未来を決定しうる重要課題はテレビで全く討論されていない」。米FOXニュースを退社した人気司会者のタッカー・カールソン氏は27日の動画で訴えた。政界・商業界との癒着により、言論の自由の自由が著しく制限されていると指摘した。
「こんばんは、タッカー・カールソンです」。冠番組である「Tucker Carlson Tonight」の放送時刻にFOXのスタジオではなく自身のツイッターで姿を見せた。退社の経緯には触れなかったが、真に重要な話題について討論することは許されていないと述べた。
「戦争、民主主義、科学技術の進歩、資源問題、そして超国家的権力。私たちの未来を決定する重要課題はテレビで全く討論されていない」とカールソン氏。「すぐ気づくと思うが、テレビで流れる討論番組のほとんどは無意味なものだ。5年もすれば、その存在すら忘れ去られるだろう。信じてくれ。私は業界にいたのだ」。
カールソン氏はまた、重要な課題を討論することが「禁じられている」と語った。「最後に本物の討論番組を見たのはいつのことだったか。遠い昔だ。そのような内容は米国のメディアで禁止されている。共和党と民主党、そして彼らのスポンサーは共通の利益について妥協しており、いかなる討論をも拒んでいる」。
カールソン氏は道徳の低下や政治家の堕落にも言及し、米国の行く末を案じた。いっぽう、人々が真実・真相を知ることができれば希望が見えてくると語った。「これは宇宙の鉄則だ」。
同氏の復活を多くの共和党員が歓迎した。フロリダ州のマット・ゲッツ議員は「ありがとう、タッカー」と述べた。元アリゾナ州知事候補のカリ・レイク氏は動画の人気ぶりに触れ、「これが独立メディアの力であり、検閲なきデジタル空間の力だ。もう私たちを沈黙させることはできない。私たちのメッセージを常に公に伝える方法を見つけた」と書き込んだ。
熱心な視聴者たちは歓喜に沸き、公開から数時間で2700万回以上の再生回数を記録した。
メディアから離れた所感について、カールソン氏は述べた。
「数日間ノイズから離れると最初に気づくのは、この国には本当にいい人たちがいかに多いかということだ。真面目で、真実について真剣に考える人たちがたくさんいる。多くの国民がそうだと思う。とても勇気づけられることだ」。
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