米フロリダ州在住の家族が信仰を理由に中国で投獄されたことについて、ビル・ポージー下院議員は、人権を踏みにじる中国共産党の「本性」を明らかにしたと批判、断固として対抗すると述べた。
ポージー氏はエポックタイムズの取材に対して「信仰を理由に投獄されるなど容認できない。これがまさに中国共産党の本性だ。米国はこの悪行に立ち向かい、中国共産党の影響力に対抗する必要がる」と力説した。
中国第2位の油田で働く地質学エンジニアの周徳勇さんは4月20日、中国伝統気功である法輪功を学んでいるという理由で懲役8年と10万元(約200万円)の罰金を言い渡された。周さんは2021年4月に法輪功迫害機関「610弁公室」に不当に拘束されて以降、判決までの約2年間、拘置所に拘留されていた。
周さんへの残酷な扱いは、無神論国家である中国共産党政権が、気功法の1つである「法輪功」に対して約24年間続けている迫害キャンペーンの一つ。
法輪功は「真・善・忍」の理念を指針とする精神修養法だ。心身の健康と道徳性の向上に顕著な効果が見られるとして1992年に伝え出されて以来、わずか7年間で1億人の学習者が学んだ。しかし、中国共産党はこれを脅威とみなし、1999年7月から大規模な弾圧を開始した。
中国共産党の判決を受けて、フロリダ州の議員たちも相次いで抗議を表明した。
これまでも法輪功学習者を標的とした人権弾圧に加担する中国当局者を制裁するよう米国務省に要求してきたマルコ・ルビオ上院議員は、判決を批判し「中国の量虐殺政権による信仰の自由を踏みにじりに対して、断固として対抗する」とエポックタイムズの取材に答えた。
国際宗教自由議員連盟の共同議長を務めるガス・ビリラキス議員も「国際社会は、周さんのようにあまりにも長い間黙殺された人々のために声を上げる義務がある」とした上で、「基本的権利を尊重するよう中国共産党に圧力をかけ続けるべきだ」訴えた。
ビリラキス氏とルビオ氏はともに、法輪功学習者やその他の良心の囚人から強制的に臓器を摘出する中国共産党を罰する「2023年強制臓器摘出停止法案」を支持している。同法案は3月、下院で圧倒的多数で可決しており、上院からはトム・コットン議員などが同様の法案を発表している。
マイケル・ウォルツ議員は、中国共産党が続けている信仰への迫害を非難し、迫害の責任の一端は米国企業にもあると示唆した。「中国共産党は、共産主義イデオロギーに合致しないなら、その信仰は認めないという偏った見方をし続けている。しかしこうした行為にもかかわらず米国企業は社会正義を説きながら、金銭に目を奪われて、これらの行為を無視し続けている」と述べた。
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