毎年6月26日は、国連が定める「拷問の犠牲者を支援する国際デー(International Day in Support of Victims of Torture)」である。
この日は、どんな理由であれ、拘束した人間に肉体的苦痛を与える拷問という犯罪に反対するとともに、世界中の拷問の被害者および生存者を支援するという趣旨により、イベントとしては1998年から始まった。
今年の6月26日のその日を迎えるにあたり、フランスのストラスブールでは法輪功学習者が、中国国内で今も違法な拷問などの迫害を続ける中国共産党に抗議するため、パレードを行った。
また同日には、ニュージーランドのオークランドの中国領事館前でも、民主活動家らによる抗議活動が行われた。
中国共産党から拷問などの迫害を20年近く受けてきた父親をもつ邢鑒さん(27歳)は、新唐人(NTD)テレビの取材に応じて、父親が中国で受けてきた迫害や拷問について語った。
邢鑒さんの父親・邢望力さんは以前、交通事故の賠償金を着服した役人を相手取り、権利擁護活動を始めた。しかし、それがきっかけで中共当局から、不当な弾圧と迫害を受けるようになったという。
邢望力さんは昨年4月、自身が獄中で受けた拷問をメディアに暴露したところ、逆に「名誉毀損」の罪に問われ、さらに2年11カ月の実刑判決を受けたという。邢鑒さんは、次のように語る。
「私は(幼い頃から、父の)足かせと手錠を見て育った。公安は父親を殴ったばかりか、公安が雇ったヤクザが母親にわいせつなふるまいをするのも見た」
「父(邢望力さん)はその頃40代だったが、70代の老人に見えるほどやつれ、痩せこけていた」
「父が(河南省)信陽刑務所で服役していた時は、毎日13時間におよぶ労働を強いられていた。課されたノルマを達成できなければ、刑務官に殴られ、唐辛子スプレーをかけられたり(体の自由を奪う)拘束衣を着せられる。反抗すれば、とことん痛めつけられるのだ」
また国際人権協会の吳文昕理事は、中国国内で今も続く各種の人権迫害について、次のように話す。
「今日、西側では、新疆のウイグル人が強制収容所に収容されていることは、ようやく知られてきた。しかし残念ながら、中国国内で多くの法輪功学習者が迫害されていることは、まだ十分には知られていない」
その上で吳理事は「法輪功学習者が受けている迫害のひどさは、その他の団体に劣らない」と語った。
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