米極左暴力集団アンティファに4400万円の賠償命令 ジャーナリスト襲撃で

2023/08/26 更新: 2023/08/26

2019年の抗議活動で暴行を受け、脳出血などを負ったとして、保守派ジャーナリストのアンディ・ノー氏が米極左暴力集団アンティファの3人に損害賠償を求めた訴訟の判決で、オレゴン州の判事は21日、30万ドル(約4400万円)の支払いを命じた。

訴状によると、ノー氏は米オレゴン州のポートランドでアンティファが関与する抗議活動の動画を録画していたところ、速乾性のコンクリートが含まれた「ミルクセーキ」を投げつけられた後、殴る蹴るの暴行を受けた。後に救急車で病院に運ばれ、くも膜下出血と診断された。

ノー氏は「激しい痛みや屈辱、精神的苦痛を受けた結果、現在も治療を受けている」という。

判決は、被告3人に対してそれぞれ10万ドル(約1460万円)の損害賠償を支払うよう命じた。被告らは出廷しなかったため、欠席判決となった。

ノー氏は声明で「憲法修正第1条の権利を剥奪する暴力行為」は容認できないとした上で、「これからもアンティファとそのメンバーの暴力的な攻撃の責任を追及していく」と述べた。ノー氏は殺害予告を受けて、2021年に英ロンドンに移住している。

アンティファは「人種問題」や「反ファシズム」など社会正義の問題に関する運動を展開してきたが、デモにおける暴力行為が問題視されていた。

ノー氏が襲撃された2019年にも、アンティファと見られる組織による放火などの破壊行為が確認されている。当時のトランプ大統領はアンティファを「テロリスト組織として指定する」と発言していた。

エポック タイムズのニュースライター。主に米国、世界、およびビジネス・ニュース担当。
関連特集: アメリカ社会