今月12日、山東省菏沢市鄄城県の公立病院「第二人民医院」の前に集まった大勢の職員が、給与支払いを求めて政府前までデモ行進したことがわかった。この病院では「8カ月間、給料が支払われていない」という。

近年、中国各地の地方当局の財政状況は悪化の一途をたどっており、教師をふくむ公務員の給与未払いは常態化している。このため、未払い分もふくむ給与の支給を求めて、ストライキしたり、抗議活動を起こす人が後を絶たない。

つい数日前にも、天津市の路線バスの運転手が「6月から給料が支給されていない」と訴え、助けを求める投稿が中国のSNSで拡散されて注目されていた。

また最近では、吉林省九台市で「毎月支給される年金がもらえなくなった」として、多くの退職教師が市政府前で抗議した場面の動画もネット上に流出している。

先月、山東省泰安市では、「5カ月間も給与をもらっていない」として路線バスの運転手らがネット上でストライキを呼びかけていた。同市では、最終的に路線バスの運行停止には至らなかったものの、バスの本数が大幅に減少されることになった。

広西チワン族自治区桂林市のラジオ・テレビ局前にも、「半年間、給与が支払われていない」として横断幕を掲げて抗議する人がいた。