空に現れた大量の黒い鳥 「天下大変の前兆か」と不安の声が広がる=中国 天津

2023/11/01 更新: 2023/11/01

10月30日の朝8時過ぎ(現地時間)、天津市にある集合住宅の空で、大量の「黒い鳥」が旋回する異常な現象が見られた。

空を黒く染め上げるほどの異様な光景について、地元住民は「こんなものを見たのは初めてだ」と驚きを隠せない。「何かの、不吉な前兆ではないか」という不安の声が広がっている。

SNSに動画を投稿した撮影者で、この集合住宅の住民でもある徐さんは「黒い鳥はおそらくカラスだ。1時間経ってもまだ旋回していた」と話す。

ネット上には「カラスと中共、どちらも真っ黒だ」や「カラスまでもが、李首相のために不公正だと怒っている」などと、この異常現象を李克強元首相の急死と関連づけるネットユーザーも少なくない。

このほか、このごろ中国各地で爆発的に広がっている感染症との関連を疑う声も根強い。

各地の病院に、新型コロナによく似た症状の患者が殺到している原因について、中国当局は「マイコプラズマ肺炎(中国語:支原体肺炎)」と主張している。しかし、「政府は再び隠蔽している。本当は新型コロナだろう。また呼び名を変えただけだ」と疑う民衆も多い。

社会の異変と自然現象との相関関係を証明することは難しい。ただ、中国の民衆がそのように考える根拠には、多くの前例がある。

例えば以前、中国で新型コロナの感染が爆発的に流行していた時も、各地で空が暗くなるほどカラスや椋鳥(むくどり)が集結したり、地中の虫が大量に這い出てくるなどの異常現象が見られたからだ。

そのため、今回の黒い鳥の群れも含めて「何が大変なことが起こりそうな予感がする」「大災害が起きる前兆か」という不安の声が、民衆の間に広がっている。

 

(10月30日の朝8時過ぎ、天津市の集合住宅の空に現れた大量の「黒い鳥」)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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