日本でも処方されている抗てんかん薬 米医薬品局が「致命的な副作用」を警告

2023/12/08 更新: 2023/12/08

米国食品医薬品局(FDA)は最近の通達で、日本でも処方されている2種類の抗てんかん薬が生命を脅かす副作用を引き起こす可能性があると警告した。自己判断で服用を中止せず、発疹などの症状が現れた場合は直ちに病院を受診するよう呼びかけた。

FDAが警告通達を出したのは抗てんかん薬のレベチラセタムとクロバザム。好酸球増加症と全身症状(DRESS)により「まれではあるが、診断と治療が遅れると生命を脅かす重篤な反応を引き起こす可能性がある」とした。

DRESSは薬剤によるアレルギー反応の一形態であり、発熱、発疹、リンパ節の腫れ、肝臓などの臓器への傷害が挙げられる。FDAは「発疹から始まることもあるが、すぐに進行し、内臓を傷つけ、入院が必要となり、死に至ることもある」としている。

FDAは、すでに医薬品メーカーにこの症状に関する新たな警告を添付文書に追加するよう要請したという。

現在、米国では200万人以上が同薬を服用しており、連邦当局の有害事象報告システムによると、2023年3月の時点で、レベチラセタムに関連した重篤なDRESS症例が世界で32例報告されている。32例すべての患者が入院し、2人が死亡した。

FDAは「処方された通りに正しく服用しても、すべての薬には副作用がある。健康状態、病気、遺伝的要因、服用している他の薬、その他多くの要因によって、すべての薬に対する反応が異なることを知っておくことが重要である」とし、不安に感じることがあれば専門家に相談するよう呼びかけた。

ニューヨークを拠点とするエポック タイムズの速報記者。
関連特集: アメリカ社会