[シンガポール 22日 ロイター] – アジア時間序盤の原油先物は上昇。紅海でイエメンの親イラン武装組織フーシ派による商船の攻撃が相次ぎ、中東の緊張が続いていることが相場の押し上げ要因となっている。
0121GMT(日本時間午前10時21分)時点で北海ブレント先物 は0.23ドル(0.3%)高の1バレル=79.62ドル。米WTI先物は0.22ドル(0.3%)高の74.11ドル。
ドイツの海運大手ハパックロイドと香港の外航船大手オリエント・オーバーシーズ・コンテナ・ライン(OOCL)は21日、紅海の航行を回避する方針を示した。世界の貿易の約12%は紅海と地中海を結ぶスエズ運河を経由しており、これに混乱が生じている。
米国は19日、紅海における商船の安全確保に向けた多国間の取り組みを発表。しかしフーシ派は攻撃を継続すると表明した。
アナリストは中東産原油の大半がホルムズ海峡経由で輸出されているため、スエズ運河の寸断による原油供給への影響はこれまでのところ限定的と指摘している。
一方、アンゴラが石油輸出国機構(OPEC)からの脱退を表明したことが原油相場の頭を抑えている。
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