15日、日本を巡回公演中の神韻芸術団が、福岡サンパレスホールで昼夜2公演を行なった。ニューヨーク発、古典舞踊と音楽の舞台公演を通して失われた中国伝統文化の復興を目指す神韻芸術団。この日の2公演とも満場となり、観客からは称賛の声が届いた。
「真善忍に目覚める新時代の到来」歯科医が感得
「全ての演目がとても綺麗で、美しくて、かっこよくて、 皆さんのしなやかな動きと表現力にとても感動しました。身体だけでなく心も日々訓練されているのが伝わってきました。今日は来てよかったです」。そう語ったのは、この日の夜公演を鑑賞した歯科医の松岡孝治さんだ。
演者が身に纏う流麗な衣裳が、「日本にはない独特な色彩で目の保養になった」という。芸術団のホームページによると、神韻の衣裳は中国の歴代王朝の様式や天上の神々の姿から着想を得ており、人々に心地良さや希望を感じさせるという。
舞踊の伴奏には、東洋と西洋の魅力を併せ持つオーケストラがオリジナル楽曲を奏でる。「一番前の席だったので音がとてもダイレクトに伝わってきて、一緒に見に来た母も感動しておりました。とても癒されて、ハッピーな気持ちになりました」と松岡さんは語った。
神が伝えたとされる中国伝統文化の復興を掲げる神韻芸術団。王朝が変遷し時代は移ろえど、信念や善良さといった中国古来の美徳は現代まで脈々と受け継がれて来た。精神修養法・法輪大法の学習者が「真善忍」と書かれた横断幕を広げる現代劇の演目に対して、松岡さんは、「今そういう新しい時代に入ってきたと思っています」と語った。
「もちろん法輪功もそうですけど、神を大切にしてみんなが幸せになっていくというのが必要だと思っています。今から皆さんが目覚めていってですね、みんなで幸せに楽しく生きていく時代が来ているんじゃないかと思っています」
名誉教授・作家「伝統文化の復興が一番大事」
この日、経済学の名誉教授で作家の伊藤幸男さんが夜公演を鑑賞した。「芸術的に素晴らしい演技だったと同時に、中国共産党による弾圧の話がありましたが、そういうことが一日も早く無くなることを強く心に思いました」と語った。
共産党政権は、1999年より法輪功に対する残虐非道な弾圧政策を続けている。法輪大法(法輪功ともいう)は、「真善忍」の理念に照らして心身を向上させる精神修養法で、1992年に中国で伝え出されて以来、大変な人気を博した。法輪功に対する迫害は今でも続いており、学習者は共産党政権による「臓器狩り」の犠牲になっている。
「妹が生きたまま臓器を取られて天へ上ったという話が出てきましたが、私はそれは事実だと思っているので、そういうことが一日も早く無くなることを強く心に思いました」と伊藤さんは受け止めた。
芸術団が独自に特許を取得したデジタル背景幕は、大きな見所の1つ。背景幕に映る光景が演者と一体化することで、観客は臨場感あふれる歴史絵巻のような世界にいざなわれる。伊藤さんは「映像と現実がパッと入れ替わるのが素晴らしいですね」と語った。
経済学者でありながら、人間の魂の問題や生命の謎に関する書籍も多数出版している伊藤さん。神仏への畏敬や天人合一といった中国古来の価値観が反映された神韻のメッセージ性に共感していた。
「転生輪廻して生まれ変わるということ、宇宙は創世主が作られたということ、全くその通りで素晴らしいと思います。伝統文化の復興を目指していることが一番大事ですね。今はそういうものが壊されてる時代ですから。伝統を踏まえて発展していく。それが大事なことだと思います」
総合衣料店社長「神様がみんなを助ける、これが非常に嬉しい」
この日の夜公演を鑑賞した総合衣料店社長の山下哲生さんは、「心の問題が扱われていて、非常に嬉しかった。やはり神様がいてね、みんなを助けて良い方向に持っていく、これが非常に嬉しいですよね。ああいう伝統があるんだなと思って、そこに感激しました」と喜びいっぱいに語った。
昨年の夏にチケットを申し込み、夫妻でこの日の公演を心待ちにしていたという。「踊りもすごい。若い頃に少林寺拳法をやっていたので、いかにすごいか分かる。あれはなかなかできない。ものすごい『想い』を感じる。それが嬉しい」と哲生さんが語ると、ご夫人も「もともと中国には五千年かけて築かれたすごいものがあったのに、それが無くなってしまうというのは可哀想じゃないですか。すごく胸が痛みます」と続けた。
公演鑑賞後に法輪大法の書籍を購入したという山下夫妻。「読むのが楽しみ」と揃って声を弾ませた。「ずっと何回も生まれ変わるというのがあると思うんですよ。そのたびに少しづつ学んでいくという学びの世界だから。そうやってみんなで良くなっていくのが嬉しいですよね」と哲生さんは語った。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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