5月3日の朝、ニューヨーク市警察は、2つの大学キャンパスで発生していた反ユダヤ主義の抗議行動を、鎮圧した。警察は、これらの抗議行動に、何者かが関与しているとの疑いを持っている。現在までに、米国全土の46の大学キャンパスで、2400人を超える人々が逮捕された。
英文新唐人ニューヨーク特派員フィオナ・ジー:「私は今、ニューヨーク大学ジョン・A・ポールソン・センターの外に立っています。今朝早く、6時頃にニューヨーク市警察がここで行われていた親パレスチナ学生の抗議キャンプを、解散させました」
4月30日の夜遅く、コロンビア大学のハミルトンホールを占拠していた抗議者を排除した後、ニューヨーク市警察はニューヨーク大学(NYU)の抗議キャンプも解散させ、近隣の2つの大学キャンパスで合わせて、56人を逮捕した。米国国内では現在、少なくとも50の大学で抗議キャンプが設置され、2千人以上が逮捕された。
ニューヨーク大学の学生、レア・オルバッハさん:「テントの中には、反ユダヤ主義を感じさせる内容が多く含まれていました。私はこう考えます。どんな意見を持っていても、誰もが平和的に抗議する権利を持つべきです。しかし、実際には、そのような行動が、多くの学生にとって、傷つけるものになっています。彼らがそれを自覚しているかどうかは関係ありません。そのため、キャンパス内を歩く一人の学生として、テントが撤去されたことにより、私は安心感を覚えています」
ニューヨーク市警察の副署長、カズ・ドートリー氏は、抗議活動が行われていたキャンプ地から集められた資料を公表した。その中には、米国やイスラエルに対する扇動的な宣伝文書が含まれている。巡査部長のジョン・チェル氏は、広範囲に及ぶこの抗議活動の背後には、何者か、あるいは何らかの組織が、関与している可能性を示唆している。
警部補チェル氏の発言:「これは間違いなく、どこかの誰かが資金を提供し、何らかの手段で思想を植え付けた結果です。感情が揺れ動く学生たちが抗議者の半数を占めている状況ですが、これはニューヨーク市のみならず、全米にとっての課題です。資金の出所は? 行動を促しているのは誰? 目的と動機は何か?」
さらに、警察は現場からガスマスク、ヘルメット、保護メガネ、ハンマー、ナイフなどの装備品や、テロリズムに関する文献を押収した。副署長ドートリー氏によれば、法を守る範囲内での平和的な抗議活動は許されるが、違法な行為に対しては、ニューヨーク市警が厳しく対処するとのことだ。
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