習近平のヨーロッパ訪問中、英国防省が中国共産党(中共)のハッカー集団によるサイバー攻撃を受けた。
これは国家レベルのハッカー集団が2か月前に英国を標的にした事件以来のことだ。
英国政府は攻撃者の名を明示していないが、メディアの調査により中共が関与していることが判明した。
中国共産党がイギリス国防省の給与支払いシステムに対して行ったサイバー攻撃により、現時点で分かっている限りでは、少なくとも25万人分の職員の氏名と銀行情報が流出したことが明らかになっている。
英国防省は軍関係者の安全を確保するために迅速な対応を進めた。
英国スカイニュースは、中共政府が英国防省を標的にしたと報じている。
5月7日、英国議会議員らは国防省関連の大規模なデータ漏洩事件について報告を受けた。今回のサイバー攻撃は軍関係者を狙ったものである。
報道によると、英国政府は攻撃者の国名を公表していないが、スカイニュースの調査で攻撃者が中国にいることが判明した。
現在、習近平はヨーロッパを訪問中であり、6日にパリでの滞在を終え、7日にはフランスのマクロン大統領とともにピレネー山脈を視察している。その後、8日にセルビア、9日にハンガリーを訪問する予定だ。これらの国々は中国と緊密な関係で知られている。
過去にも、中共のハッカーが英国防省職員を標的とした攻撃が何度も報告された。
最近の攻撃では、英国の現役および退役軍人の給与情報システムが標的となり、名前や銀行口座の詳細など個人データにまで及んだ。
以前には、中国公安部傘下のサイバーセキュリティ会社「安洵」の内部文書が流出し、同社が英国の複数の政府機関に対するサイバー攻撃を行っていた事実が明らかになっている。
英国保守党の議員で元軍人のトバイアス・エルウッド氏はスカイニュースに対し、中共政府がこうした攻撃を行う背景には「経済的に弱い人たち」を特定し、金銭で脅迫する意図があると述べている。
英国防省は現役軍人らが不安を抱かないよう、7日にはアドバイスと支援を提供する方針だ。
ハッキングが発覚した後、英国防省は攻撃の詳細を把握するため、72時間にわたり迅速な調査を進めている。
現時点では、ハッカーがデータを盗み出した確実な証拠は見つかっていない。
このインシデントは、英国政府が中共支援のサイバースパイ組織による2度の「悪意ある」サイバー攻撃を非難してから2か月も経たないうちに発生している。
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