法輪大法がなかったら、今の私はなかった

2024/07/04 更新: 2024/07/04

ナタリアさんは聴衆をじっと見つめ、そして、少し身を乗り出して笑顔で挨拶をしました。休憩時間には、聴衆と親しく話を交わしました。彼女がかつて、深刻な言語障害と読字障害を患っていたとは誰も思わないでしょう。

5月13日の「世界法輪大法デー」で修煉者のナタリアさんは、法輪大法の創始者である李洪志先生に感謝の意を伝えました。「法輪大法がなかったら、今の私は存在していなかったでしょう」と話しました。 

ナタリアさんは若いころ、失読症を患いました。自分の考えを表現するのがとても苦手でした。「大法がなければ、話すことさえ苦労していたのに、まして、他の人に話すことを指導することができるようになるとは、とても考えられなかったことです」と感謝の言葉を語りました。これほどの苦難を乗り越えて、彼女はどのようにして今の地位にたどり着いたのでしょうか。 

第五功法の神通加持法を紹介するナタリアさん(明慧ネット)

 

 孤独な子供時代

ナタリアさんはアルゼンチンの小さな村で育ち、子供のころは字が読めませんでした。文字が動いてしまうため、読むのが難しかったのです。話すのも苦手で、友達も少なく、庭のような自然の中で一人で過ごす時間が多かったのです。

彼女は、まるで虚空の中で助けを待っているかのような幼少期の記憶があります。子供のころ、彼女は自分の肉体が自分のものではないと感じて、自分の肉体に閉じ込められているように感じていました。彼女は自分が宇宙に属しており、宇宙全体を見ることができる一対の目が必要であると感じていました。これが彼女が子供のころに感じていたことです。

ナタリアさんは1992年、6歳のときにカトリック教会で洗礼を受けました。しかし、それは彼女が実際に求めていたものではありませんでした。12歳のとき、彼女はもう教会に行かないことにしました。彼女は、自分の人生が突然空虚になったかのように、とても悲しく感じたのを覚えています。天国に行くという彼女の夢は打ち砕かれました。 

 「見つけたよ、法はここにある!」 

ナタリアさんの母親はイギリス人で父親はアルゼンチン人です。彼女が18歳のとき、アルゼンチンを離れ、ウェールズの首都カーディフに移住しました。 

ウェールズに到着するとすぐに、ナタリアさんは大きく変わり、もはや普通の女の子ではなくなりました。彼女はデートをし、酒を飲み、おそらく必要のない物を買い始めました。彼女は落ち込み、自分の純真さと精神性を失ったと感じていました。 

2004年1月のある日、彼女が仕事から帰宅した時、兄がリビングに座っていました。兄はしばらく彼女を見てから、ゆっくりと言いました。「ナタリア、師父だけが宇宙の起源を明確に説明できるんだよ」。ナタリアは「えっ!、本当に?」と答えました。彼女は、これが自分の運命の転機だと思いました。彼女の兄は青い本を何冊か読んでいました。兄は「その本を読むと落ち着く」と言いました。

兄から、「落ち着く」と言う言葉を聞いたのはこれが初めてでした。兄はとても親しみやすくなっており、口調も違っていたのでした。

「これは特別なことだ!」と彼女は思いました。そして兄にこう言いました。「もうタバコも吸わないし、麻薬もやらない。そして私に話しかけてくれるなんて! あぁ、これはとても特別なことなのね!」

法輪功の本を読みたがっているのを知った兄は、「読むなら、一気に読みなさい。少しだけ読んでから一週間延ばしにしたらダメだよ。気が散ってしまうかもしれないからね。だから一気に読みなさい」と言いました。

ナタリアさんは兄を尊敬していたので、「すぐに読みたい」と答えました。翌日、彼女は仕事を休みました。午前8時に寝室に座り、本を読み始めました。彼女は失読症のため、少し読むと眠ってしまいます。彼女は一日中、夜中もずっと粘り強く読み続け、ついに、 翌日の午前8時に法輪功の本を読み終えました。彼女は本を閉じて考えました。「何も理解できませんでした」と言いました。しかし同時に、彼女は心の奥底で何かを感じていました。それが真実であるとわかり、彼女が生涯探し求めていた精神的なものだったのでした。 

白いカーテンが揺れました。彼女は床から天井まで届く窓を開け、ドアを開けて外に出ました。彼女は世界に向かって「法はここにある!」と叫びたかったからでした。

 ニューヨーク法会に参加する

1カ月後は復活祭でした。彼女の兄はニューヨークで開催される「国際法輪大法修煉体験交流会」に参加する予定でした。兄は彼女に「ニューヨークに一緒に行かないか」と尋ねました。彼女は「いいえ、行けません。師父の著書『轉法輪』をまだ読み終えていないんです」と答えました。師父の本を一度も読まずに師父に会いに行くのは失礼だと感じたからでした。

彼女はその後、『轉法輪』という本を開きました。 「直接わたしの説法を聞き、功法伝授を受けられる人は、本当に……今のこの時間が最も喜ばしい時だったと、将来きっと分かることでしょう。もちろんわれわれは縁を重んじます。皆さんがここに坐っていることは、すべて縁によるものです」(『轉法輪』)

彼女はこれが運命だと気づきました。彼女は兄に言いました。「行きたい!」 

ニューヨークの法会で、ナタリアさんは師父に会うことができたので光栄に思い、「法輪大法を続けて修煉しよう!」と決心しました。彼女は世界中から集まった何千人もの同修とともにパレードに参加しました。チャイナタウンを通り過ぎた時、彼女はたくさんの中国人を見て、ある種の慈悲の心が生まれました。彼女は中国共産党に騙された中国人がとても哀れだと感じました。彼女は彼らに大法について話し、中国共産党の嘘に惑わされないようにとアドバイスしました。 

 修煉して失読症が治る

ナタリアさんは、自分自身が失読症だとは知りませんでした。ただ、自分は知性が欠けていると感じていたのでした。そのため、『轉法輪』を読むのはやはり困難でした。 

初めて『轉法輪』を読んだ後、彼女は師父が自分の脳の何かを修復してくださったと感じました。本の文字が飛び回らなくなり、集中できるようになり、普通に読めるようになっていたのでした。すると、本のすべてが理解できました。とても整理されていて明快でした。この本は、人生とその意味について彼女が抱いていた疑問、例えば「人はなぜここに存在するのか?」「なぜ大法を修煉しなければならないのか?」といった疑問をすべて取り除いてくださったのです。師父はとても簡単な言葉で説明され、彼女は本当に感動しました。

しかし、李先生の講義を収録した本以外、他のテキストを読むのは依然として困難でした。『轉法輪』は 彼女が早く読める唯一の本でした。後に彼女は、他の人よりも速く、上手に読めることに気付きました。それは驚くべきことでした。まるで、超強靭な記憶力を備えた新しい脳を手に入れたかのようでした。大法は、知恵を生み出し、増やすための魔法のツールなのでした。 

ナタリアさんは、3番目の功法を習ったとき、最初は手を滑らせる動作のリズムについていくのが難しかったのですが、諦めずに続けました。リズムについていくことができたとき、脳に変化が起こり、コミュニケーションがうまくとれるようになったことに気づいたのです。法輪大法の修煉を始めて最初の1カ月で、5つの功法を学び、これまでにない変化を経験しました。大法は彼女の問題をすべて解決してくださったのでした。 

 修煉が彼女の運命を変える

ナタリアさんは、それまで大学進学を考えたことがありませんでした。彼女は、大学に進学し、同時通訳を学びました。この専攻は複雑で、非常に学問的です。彼女は後に教師になり、3カ月でイタリア語という別の言語を習得しました。彼女はとても幸運だと思いました。大法が彼女に知恵を与えてくださったのです。彼女の家族は、それは「奇跡」だと思いました。 

ナタリアさんはイギリスで望んでいた通り、人生の真の意味をようやく見つけました。とても幸せを感じ、毎日煉功し、法を学びました。アルゼンチンで大紀元新聞が創刊されると聞き 、アルゼンチンに戻り、 『共産党に対する九評』 の翻訳と大紀元新聞の広告販売に参加しました。アルゼンチンでの神韻公演の前に、神韻の宣伝とチケット販売を行いました。

その間、ナタリアさんは7年間続いた不幸な結婚生活を送りました。彼女は我慢して、自分は修煉者だと自分に言い聞かせていましたが、結局は無一文になり、家を出なければなりませんでした。心を引き裂かれるような試練を経て、彼女は貯金をすべて奪った元夫を許しました。彼女は言いました。「前世の借金は今世で返済すべきです。修煉を積めば、良い業も悪い業もどちらも良いものになります。対処すれば、今世で解決できるでしょう」 

ナタリアさんは、自分が修煉者であることを常に自覚し、人格を高め、真・善・忍の原則を実践しています。彼女は他人の立場に立って他人に思いやりを持ち、心から他人のことを気にかけています。 

イギリスに戻った後、ナタリアさんは、人々の話し方やコミュニケーションを手助けするビジネスを立ち上げました。彼女の顧客には、大企業の従業員、学生、役員などが含まれています。また、テレビ局の記者のトレーニングも行っており、彼女の会社は非常に利益を上げています。

「法輪大法は私に知恵を与えて下さっただけでなく、自分を表現する能力も与えて下さいました。大法がなければ、今の私は存在していなかったでしょう」とナタリアさんは言います。彼女は講演で生計を立てており、顧客に人前で話す方法を教えていますが、大法を実践する前は、自分を表現するのに苦労していました。 

彼女は神韻を積極的に宣伝し、ショッピングモールでチケットを販売しています。彼女は中国の奥深い伝統文化に非常に興味を持っています。彼女は顧客や生徒に、「善行は報われ、悪行は報いを受ける」ということを伝えたいと考えています。 

 結論:「師父は私のそばにおられます」

今年のロンドンでの神韻公演中のある金曜日の午後、ナタリアさんは蓮華座に座り、師父の録音された講義を聴いていました。すると突然、師父の法身が彼女の前に現れ、近づいてきて、師父の体に入りました。師父の体が彼女と同じ方向を向くと、師父は彼女を金色の馬車に乗せて天国へ連れて行かれました。 

天国の景色は穏やかで、冷たくもなく暑くもなく、柔らかでした。彼女はふわふわの雲に乗っていました。その雲は柔らかな金色で、光でできた色で輝いていました。その光景はとても美しく、彼女は涙を流しながら、両手を胸の前で合わせて合掌をして師父に感謝の気持ちを表しました。 

(明慧ネットから転載)