米国疾病予防管理センター(CDC)が発表した最新の推定によると、XECと呼ばれる新型コロナウイルスの変異株が米国内で広がっていることがわかった。
CDCの追跡ツール「Nowcast」によれば、XECは10月13日時点で米国のコロナ感染症例の約10%を占め、今年初めに出現したK.P.3.1.1変異株に次いで2番目に多い株である。2種の変異株は、いずれも2021年後半に確認されたオミクロン株から派生したものである。
XEC変異株は今年6月末にベルリンで初めて確認され、その後、ドイツ、フランス、デンマーク、オランダに広がった。
CDCの担当者は大紀元に応じ、XECはオミクロン株の系統であるKS.1.1とKP.3.3のリコンビナント(異なる株の混合)だと説明している。
英国保健安全保障庁(UKHSA)の疫学者ジェイミー・ロペス・ベルナル氏は10月10日、監視の結果、英国国内のコロナ症例の約10件に1件がXEC系統に由来することが確認されたと述べた。「現在のところ、この変異株に特別な懸念を抱く必要はない」としながらも、引き続き状況を監視しているとしている。
CDCの広報担当であるロサ・ノーマン氏は9月、「CDCはXECのような変異株の出現を監視しているが、特定の症例を特定の変異株に関連付けることは難しい」と説明し、引き続き「COVIDデータトラッカー」で最新情報を確認するよう呼びかけている。
症状については、XEC特有の症状は確認されておらず、他の変異株と同様に、高熱や喉の痛み、咳、頭痛、体の痛み、疲労感が主な症状とされている。
また、CDCは6か月以上のすべての人に対して、米食品医薬品局(FDA)が承認した最新のコロナワクチンの接種を推奨している。ノーマン氏は「現在流行しているすべての変異株に対してワクチンや治療法は効果があると見込まられている」と述べている。
10月5日時点で、米国全体のコロナ感染レベルは「低水準」であるが、ニューイングランド地方や太平洋岸北西部、山岳地帯の一部の州では感染レベルが「高水準」に達している。特にオレゴン州とモンタナ州では「非常に高い」ウイルス活動が報告されている。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。