27日、米ニューヨークを拠点とする中国古典舞踊の最高峰・神韻芸術団が、愛知県芸術劇場で4回目の公演を行い、名古屋での公演は満員御礼で、この日をもって終えた。次は、30日から来年1月5日まで京都で公演を行う予定。
今シーズン最後の名古屋公演も、舞踊と音楽による純然純美の舞台芸術が満員の観客に感動を届け、劇場いっぱいの観客が悠久の美を堪能した。
「迫力がすごい」「歴史感じた」医師が絶賛
整形外科医の小島敦さんは、卓越した舞踊について、「洗練された踊りで、かなりの練習を積んでいるような気がしました」と絶賛。レベルの高さについて、「技術的にすごく高度」と称えた。
『三国志』が好きだという朝野高彦さん、神韻の公演を鑑賞して「やっぱり歴史を感じた」と述べ、「昔の皇帝が、あのような舞を見てたのかなと思わず想像しちゃいました」と語った。
「すごい迫力というのが間近で感じられましたね」と感嘆していた。
福祉施設で管理職を務める斉藤よしこさんは、神韻が独自に特許を取得しているデジタル背景幕の演出効果に驚いたという。「映像と舞踊のコラボといいますか、あれが本当に初めて中国舞踊を見た中で大変素晴らしかったと思います」と称賛した。
中国古典舞踊と最新のテクノロジーを組み合わせた「視覚の饗宴」は観客の心を震わし、東西の楽器が融合したオーケストラが奏でる妙音は舞踊を引き立てる。米紙「シャーロット・オブザーバー」は、「色彩と音の祭典…中国の古典文化が最高の形で満開」と神韻の公演を絶賛している。
斉藤さんは、「映像がすごく綺麗なのはもちろんなんですけど、衣装から踊っている皆さん、ダンサーさんたちの指先、足先まで全て全身を使って踊っているところがすごく感動的」と、舞踊の技巧や精巧さを称えた。
神韻の公演は、古典舞踊や舞踊劇、オリジナル歌曲の独唱、中国楽器の独奏など、約20の演目から構成される。唐代宮廷の宮女の優雅な舞踊、三国志の武将の武勇伝、そして後世に受け継がれる老荘思想の知恵などに触れることができる。
「物語、ストーリー性がすごくわかりやすいですし、どなたが見ても感動できる内容だなと思いました」
神韻公演の演目には伝統文化や古来の美徳だけでなく、法輪功学習者などの無辜の善良な人々が中国共産党による迫害を受けている現代中国の実情を描いた場面もある。
中国に行ったことあるという斉藤さんは、現代の中国における情況ついて、「すごく未だにそういうところがあるというのは残念だなと思います」と懸念を示した。
神韻公演は「壮大な絵巻」 感嘆の声相次ぐ
この日の公演を夫婦で鑑賞した、運輸会社の社長である山本忠和さんは、「すごくよかったです。素晴らしい」と述べ、「素早い動き、それから足の運び方、すごいなと思いました。やっぱり熟練された方だな」と称えた。
山本さんの妻も、「まず衣装がきれい、それと女性のしなやかさ、あと男性のダイナミックさ、すごく素敵だと思ったし、もう一言、壮大な絵巻って感じました」と絶賛。
神韻アーティストたちの「迫力がすごい」と語り、「体操選手やオリンピック選手かと私は最初思ったくらい」と舞踊における高度な身体能力に対する驚きを語った。
高難度なベルカント唱法で美声を放つテノール歌手の独唱について、山本さんはエネルギーを感じたという。「本当にすごい声でしたもんね、特に迫力が。私たちにはとても真似できません」と冗談まじりに語った。
神韻は、共産主義以前の中国の伝統文化を復興させることを使命としている。山本さんは、古来の美徳を芸術公演で現代に伝える神韻に共感していた。「伝統を絶対守るべきですよね。残していただけたらありがたいなと思いますね」と述べた。
現代中国における法輪功迫害を描いた演目については、「あれは心が痛みますね」と述べ、「言葉の抑制が法律で抑えつけられており、肩苦しく思いますね」と語った。
今年で創設18年目を迎える神韻は、現在8つの同規模の芸術団を抱え、それぞれが世界ツアーを行っている。昨シーズンには24か国の200近い都市をめぐり、数々の世界トップレベルの劇場で満員の大盛況を記録した。しかし、中国本土で上演することはできない。
医薬品会社の幹部である飯田亨さんは、「内容も演出も本当に全て素晴らしい」「全てが100%よくできている」と絶賛した。
『西遊記』をモチーフにした演目について、「西遊記の演目も楽しかったですね。猪八戒がコミカルかつしっかりとできています。日本人にとっても入り込みやすかったですね」と語った。
危機の時代に神仏が到来する場面を描いた演目では、「辛いことがいろいろある人生でも、信心深く神様を信じることで救われるというところは、万国共通なのかな」と感慨深く語った。
最後に、飯島さんは「来てよかったというのが一番大きいですね」と締めくくった。
2006年に設立された神韻は今や8つの同規模の芸術団を持つに至り、世界中で同時に巡回公演を行なっている。毎年、著名人や政治家、芸術家など各界で大きな反響を呼んでいる。
大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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