米国防総省 主要メディアの庁舎内スペースに交代要求

2025/02/03 更新: 2025/02/03

2025年1月31日、アメリカ国防総省はニューヨーク・タイムズ紙やNBCテレビなど主要メディアに対し、庁舎内の専用スペースを2月14日までに退去するよう通達した。

国防総省は「新聞・テレビ・ラジオ・オンラインメディア各1社」を選定したと説明。退去を求められたのは、ニューヨーク・タイムズ(新聞)、NBCニュース(テレビ)、NPR(ラジオ)、ポリティコ(オンライン)。新たに使用権を得たのはニューヨーク・ポスト(新聞)、OANN/ワンアメリカニュースネットワーク(テレビ)、ブライトバート・ニュース(ラジオ)、ハフポスト(オンライン)。

国防総省は「年次ローテーション制」を導入し、各メディア分類(新聞・テレビ・ラジオ・オンライン)から毎年1社ずつ選定し交代すると説明。全米プレスクラブは選定基準の不透明さに対し、「報道の自由を脅かす行為」と懸念声明を発表した。

ジョナサン・エリオット米国防総省報道官は「従来メディアも取材アクセス権は維持される」と釈明し、国防総省側は「多様な声を反映させるため」と説明した。実際の運用開始後の影響が注視される。

大紀元日本の記者。東京を拠点に活動。主に社会面を担当。その他、政治・経済等幅広く執筆。
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