ホンダカナダのマーケティング担当シニアマネージャー、ネイサン・ミューア氏（右）が、2025年カナダ・カー・オブ・ザ・イヤー賞を受け取った（ホンダカナダ提供）

カナダ・カー・オブ・ザ・イヤーにホンダ・シビック・ハイブリッドが受賞

2025/02/18 更新: 2025/02/18

カナダ自動車記者協会（AJAC）は2月15日、2025年カナダ・カー・オブ・ザ・イヤーを発表し、ホンダ・シビックハイブリッドが最高賞を受賞した。

ホンダ・カナダは声明で、「シビックハイブリッドは、カナダで最も人気のあるコンパクトカーの一つであり、セダンとハッチバックの2種類を展開。シビックならではの運転の楽しさと、ホンダ独自の2モーター式ハイブリッドシステムを融合させたモデル」と説明した。

このモデルは最高出力200馬力、最大トルク315Nm（ニュートンメートル）を誇り、タイプRを除く歴代シビックの中で最もパワフルなモデルとなっている。

ホンダ・カナダのアシスタント・バイスプレジデント、エミール・コーコー氏は、「ホンダが進める電動化の中で、ハイブリッド車の品質・信頼性・人気がブランドの未来を切り開く」と述べ、電動化時代におけるハイブリッド車の重要性を強調した。

また、シビックハイブリッドは1か月前に2025年北米カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれ、さらに2025年「Car and Driver」誌の10ベストカー賞、AutoTraderの2025年ベスト・オーバーオール・カー賞、およびベスト・スモールカー賞を受賞。短期間で複数の主要な自動車賞を獲得し、評価の高さを裏付けた。

シビックハイブリッドの成功は、ホンダの電動化戦略が市場で受け入れられていることを示している。近年、EVシフトが進む中で、ハイブリッド車は燃費性能と走行性能のバランスを兼ね備えた実用的な選択肢として再評価されている。

特に北米市場では、航続距離の不安や充電インフラの課題から、ハイブリッド車の需要が依然として高い。ホンダはこれまでのハイブリッド技術をさらに進化させ、シビックハイブリッドをその代表的なモデルとして打ち出している。今回の受賞は、その戦略が市場で確実に評価されていることを示す象徴的な出来事となった。