18日、中国で1月に公開されたアニメ映画「ナタ2(哪吒2、哪吒之魔童閙海:悪魔の子ナタが海を舞台に大暴れ)が世界歴代アニメ映画興行収入ランキング1位になった」と中国官製メディアが報じた。
しかし、その輝かしい興行成績は詐欺で、国を挙げてのサクラ作戦による成果だと指摘する声も多い。
同映画に関しては「空前の大ヒット」「関連グッズの爆売れ」などと同国官製メディアが一斉に大々的に宣伝し、関連話題は中国SNSで何度もトレンド入りしている。日本のネットにも同様の宣伝記事が多く掲載されている。
いっぽうで、この中国が国を挙げておススメする同映画については、「文化の歪曲」「反神・反伝統」「中共のイデオロギー輸出」の内容が盛り込まれているとして「毒がある」と、中共によるの洗脳に対する警戒を呼びかける声が華人圏で多く上がっている。
なお、「ナタ2」はナタシリーズの最新作で、間もなく日本など世界各国でも上映される予定だ。また、日本を含む20以上の国と地域で実店舗やポップアップストアを展開している。
興行成績は捏造?
「世界歴代アニメ映画興行収入ランキング1位」の好成績について、「詐欺だ」「国を挙げてのサクラ作戦による成果だ」とする指摘が多く寄せられている。
というのは、興行成績を押し上げるために、中国当局は国内の学校や国有企業、軍隊に至るまで、集団で観賞するよう要請していたのだ。

(中国の映画館で「ナタ2」を観賞する軍の集団)
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