江藤農相 備蓄米を夏まで毎月放出 追加で10万トン

2025/04/09 更新: 2025/04/09

江藤拓農相は9日、高値が続くコメの価格を安定させるため、7月頃まで政府備蓄米を毎月放出する方針を明らかにした。備蓄米の放出は、異常な価格上昇を抑えるための緊急措置として行われる。

江藤農相は石破首相との会談後、新米が出回る前の7月まで毎月、備蓄米を放出すると発表。そのうえで、3回目となる追加放出のため、20日からの週に入札を実施する。すでに2回計21万2千トンを放出している。

江藤農相は、「上昇したコメの価格を落ち着かせるため、この夏の端境期まで切れ目なく政府備蓄米が供給されるよう、夏まで毎月、政府備蓄米の売渡を実施する」と述べた。

その上で、「流通関係者の皆様方にコメ価格高止まり解消に向けた取り組みを要請する」と語った。

全国のスーパーで販売されるコメの価格が急激に上昇している。農林水産省が発表した最新データによると、3月3~9日の1週間における5キロ当たりの平均価格は税込み4077円となり、前年同期(2045円)からほぼ2倍に達した。この価格は前週比でも3.2%上昇しており、10週連続で値上がりを続けている。

コメ価格の高騰は2024年夏頃から顕著になり、同年8月には2600円を超えた。その後も価格上昇は止まらず、2025年1月には3500円台、そして今回初めて4千円を超える事態となった。

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