「三退して平安を」 中共の生体臓器収奪の闇を知り 中国の人々が共産党組織からの脱退を決意

2025/07/19 更新: 2025/07/20

「乳児の腎臓」を利用した移植や、有名人による心臓や肝臓の移植といった、中国共産党(中共)による生体臓器収奪の闇が次々と明るみに出る中、ますます多くの中国人が真実を求め始めている。中共や関連組織からの脱退を進める「三退」のボランティアによると、中国人が急速に目覚めており、中国共産党・中国共産主義青年団・中国少年先鋒隊からの脱退(三退)の大きな波に次々と加わっているという。

「特に中国人は、自ら進んで真実を探し求め、積極的に質問してきて、私たちにもっと話してほしいと望んでいます。また、ネット封鎖の突破ソフトについて質問しにくる人もいます」と、ロサンゼルスの「三退」ボランティアの鄭さん(Grace Zheng)は大紀元の記者に語った。「今の現実は、もはや誰も『自分には関係ない』という態度ではいられないということです。なぜなら、中国共産党はすべての人を迫害しているため、一刻も早くこの邪悪な組織から離れ、脱退すべきだからです」

7月12日(土)、ロサンゼルスの「三退」ボランティアと地元の一部の法輪功学習者は、南カリフォルニアの華人コミュニティで支援活動を開催し、「End CCP(中共悪魔を終わらせよう)」車両パレードや署名活動などといった方法を通じて、海外の華人にさらに真実を伝え、海外在住の中国人に「三退」を勧めて平安を守るよう呼びかけた。

2025年7月12日、真実を伝えるスローガンを貼った車両で構成された車隊が、モントレーパーク(Monterey Park)やサンガブリエル(San Gabriel)など、複数の華人が多く住む都市を走り回った(韓氷/大紀元)

退党サイトの統計によると、これまでにすでに約4億5千万人の中国人が中共のすべての組織からの脱退を表明している。一方、国際社会では「中共悪魔を終わらせよう(End CCP)」というグローバル署名活動に賛同した人数がすでに489万人を超えている。

2025年7月12日、真実を伝えるスローガンを貼った車両で構成された車隊が、モントレーパーク(Monterey Park)やサンガブリエル(San Gabriel)など、複数の華人が多く住む都市を走り回った(韓冰/大紀元)
2025年7月12日、真実のスローガンを掲げた車の列が、モントレーパーク、サンガブリエルなど中国系住民の多い都市を巡回した(韓冰/大紀元)

 

民衆の意識に変化 急速な目覚め

鄭さんによると、これまでは中国本土の人々に「中共による法輪功学習者からの生体臓器収奪」や「天安門焼身自殺事件の茶番劇 [1]」「三退して平安を守る」といった真実を語ると、その場で「三退」を決意する人もいた一方で、次のような2種類の人にもよく出会っていたという。

一つは、中共がそんな非道なことをするはずがない、と信じない人たち。もう一つは、それを信じてはいても自分には関係ない、遠い世界の話だ、と感じ、無関心な態度を取る人たちだった。

しかし昨年以降、中共による生体臓器収奪に関するさらなる証拠が次々と明らかになっている。

大量の若者が行方不明になり続けていること、上海復旦大学医学院が「小児大臓器移植センター」を公に設立したこと、四川省のある病院の泌尿器科副主任が「赤ちゃんの腎臓は使いやすい」と公に話したこと、中共が高校生に親を通さず自分の臓器を提供するよう誘導していること、小学生への洗脳教育に臓器提供の内容を教材に盛り込んでいること、大陸の病院で簡単な低侵襲手術(患者の体への負担をできるだけ少なくする手術)でさえ「脳死」が起こること、さらには武漢のある病院が偽の医療記録を作成し、臓器提供を騙し取ったと患者家族から告発されていることなどである。

2024年5月、28歳の中国の研修医である羅帥宇氏が「中南大学湘雅二医院」における生体臓器収奪と人体臓器の売買を告発した後、謎の転落死を遂げた。

今年6月13日からは、中国本土からの動画がネット上で拡散している。動画には、ある少女が大勢の目の前で5人の男に無理やり救急車のストレッチャーに縛り付けられ、引きずられていく様子が映っている。少女は必死に助けを求め、「私はB型肝炎です!」と絶望の叫びをあげている。この動画について、ネットユーザーは中共による生体臓器収奪と関係があるのではないかと疑っている。

鄭さんは、「こうした闇は数え切れないほどあります」と述べた。こうした衝撃的な出来事が身近で起きて初めて、人々は法輪功学習者が明らかにしてきた真実が本当のことであることに気づいたという。

「現在、中共がこれほど堂々と生体臓器収奪を行っている背景には、中共が法輪功を迫害して以来、法輪功学習者に対して集団的絶滅政策を実施し始めたことがあります」と鄭さんは語る。

「中共が存在する限り、誰もが被害者になる可能性があります。だからこそ多くの人が中共の邪悪な本質を見抜き、そのすべての組織から脱退しているのです」

 

機を逃さずに「三退」し 善意を持ち続けるべき

では、なぜ「三退」がこれほど重要なのか。ロサンゼルス退党センターの責任者、李海倫(Helen Lee)さんは12日の活動でこう語った。「中共という邪悪な党の歴史は、血と罪に満ちた歴史です。善良な人々は決して邪悪とともにあってはなりません」

李さんは、大紀元が発表した「三退」に関する厳粛な声明の一節を振り返った。

「もしいつの日か、神が人類の誰かに共産党の清算を命じるとき、いわゆる揺るぎない邪悪な党のメンバーは、決して見逃がされることはないだろう」

李さんは言った。「当初中国共産党・中国共産主義青年団・中国少年先鋒隊に加入したとき、あなたは毒誓(呪われた誓い)を立てました。中共はあなたに人生をすべて党に捧げるよう求めていますが、それは非常に危険なことです。だからこそ、『三退』を宣言して、その毒誓から解放され、はっきりと線を引く必要があります」混乱が続く今の時代に、李さんは「みんなが善良さを守り、真の平安を得ることを願っています」と語った。

 

[1] 天安門焼身自殺事件の茶番劇

天安門広場で法輪功学習者が焼身自殺を図ったとされる事件。天安門事件は当局の許可なしでは成し得ず、計画されていたかのようなカメラ配置やカメラワークから、中共政府が法輪功学習者が焼身自殺を図るカルト集団だと汚名を着せるためのヤラセ事件であると新唐人や大紀元などのメディアが報道している。

韓氷
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