中国共産党政権が日本産水産物の輸入を停止したことを受け、台湾の頼清徳総統は11月20日、SNS「X(旧Twitter)」に日本産海産物を使った食事の様子を公開した。日本への支援とみられる。
頼総統は、「きょうの昼食はお寿司と味噌汁です」と日本語でXに投稿。鹿児島産のブリと北海道産のホタテなどを笑顔で食べる様子を公開した。
中国共産党(中共)政権が輸入停止した生産物に関して、日本と台湾の間で相互に買い支えや支援の動きが見られる。
2021年3月、中共政権が害虫の検出を理由に台湾産パイナップルの輸入を突然禁止。表向きの理由は「害虫の検出」を理由としているが、実際は台湾への経済的な圧力だとみられる。
その際、故・安倍晋三元首相が台湾産パイナップルを笑顔で持った写真とともに、「今日のデザートはパイナップル。とってもおいしそう」とSNSにつづり、台湾を支援する動きを見せていた。
安倍氏の投稿は、台湾で大きな話題となり、台湾の農産物を応援する動きを後押しした。
中共政権による日本産水産物の輸入停止措置をめぐっては、グラス駐日米大使も20日「同盟国である日本を支えていく」とXに投稿。
グラス氏は「威圧的な手段に訴えるのは、中国政府にとって断ち難い悪癖のようだ」と述べ、「以前にも、中国が不当に日本の水産物を禁輸した際、われわれアメリカは日本を支援した。今回も同じだ。同盟国である日本を支えていく」とした。
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