ドナルド・トランプ大統領は木曜夜、ワシントン市内で水曜日に銃撃を受け重体となっていた国家警備隊員のサラ・ベックストロム氏が死亡したと発表した。
「ウエストバージニア州のサラ・ベックストロム、我々が話していた警備隊員の一人であり、高く尊敬される若く見事な人物だ。2023年6月に任務を開始し、あらゆる点で優れた人物だった――彼女は亡くなった」とトランプ大統領は米軍兵士らと行った感謝祭の電話会談の席でこう述べた。
「彼女はもう我々と共にはいない。今、上から我々を見守っている。両親もそばにいる。つい先ほどのことだ。彼女は残酷な攻撃を受けた。彼女は命を落とした」と大統領は語った。
トランプ氏はベックストロム氏を「素晴らしい人物だ」と評した。
米陸軍専門兵のベックストロム氏(20)は2023年6月26日に警備隊勤務を開始し、ウエストバージニア州陸軍州兵第111工兵旅団第863軍事警察中隊に所属していたと、当局の声明は伝えている。
今朝行われた記者会見で、コロンビア特別区連邦検事のジャニーン・ピロ氏は、銃撃を受けた2人の国家警備隊員をベックストロム氏とアンドリュー・ウルフ氏と特定した。
ベックストロム氏とウルフ氏の両名は、8月に始まった首都派遣任務以来ワシントンに駐留していた。2人は11月26日、ホワイトハウス近郊で銃撃を受け重体となった。
もう一人の被害者である空軍上級軍曹ウルフ氏(24)は依然として重体にある。
「彼は非常に危険な状態だ」とトランプ氏は述べた。「彼は命を懸けて闘っている。我々は彼に関して良い知らせが届くことを願っている」と語った。
容疑者はアフガニスタン国籍のラーマヌッラー・ラカンワル(29)と特定された。
記者会見でFBI長官のカシュ・パテル氏は、この銃撃事件がテロ行為として捜査されていると述べた。
ピロ氏によると、ラカンワル容疑者はワシントン州の自宅から全米を横断し、「首都を標的として意図的に向かった」という。
「彼はワシントン州ベリングハムに妻と5人の子どもと共に居住していた。我々は国土安全保障省(DHS)およびFBIと緊密に協力し、彼の移民履歴や審査過程そのものを調査している」と同氏は述べた。
米国市民権・移民業務局(USCIS)は、11月27日、「アフガニスタンを含む『懸念国(countries of concern)』」からの人物に発行された永住権証(グリーンカード)をすべて再審査すると発表した。
「大統領の指示に基づき、『懸念国』すべての外国人に対する全グリーンカードを、徹底的かつ厳格に再検証するよう命じた」とUSCISのジョセフ・エドロウ局長はX(旧Twitter)で述べた。
トランプ氏が6月に署名した大統領宣言によると、「懸念国」にはアフガニスタン、ミャンマー、チャド、コンゴ共和国、赤道ギニア、エリトリア、ハイチ、イラン、リビア、ソマリア、スーダン、イエメン、ブルンジ、キューバ、ラオス、シエラレオネ、トーゴ、トルクメニスタン、ベネズエラが含まれている。
またUSCISは11月26日、アフガニスタン国籍者からのすべての移民申請の処理を停止したと発表した。
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