ルビオ米国務長官が「ポスト・マドゥロ」ベネズエラの改革を主導へ

2026/01/06 更新: 2026/01/06

ベネズエラのマドゥロ大統領が拘束され、米ニューヨークで出廷した後、トランプ米大統領はルビオ国務長官に対し、同国の政治および経済の改革を主導するよう指示した。ルビオ氏は、いわゆる「ポスト・マドゥロ時代」における政権移行プロセスの監督を担うことになる。

スティーブン・ミラー大統領次席補佐官は5日、ホワイトハウスで記者団に対し、ワシントンは現在のベネズエラ政府がアメリカと「十分かつ完全、そして徹底した協力関係」にあると認識していると述べた。

ミラー氏は、トランプ氏がルビオ氏に対しプロセスの主導的役割を担うよう求めたと述べ、ルビオ氏がエネルギーや金融、軍事政策を担当する高官らを含むチームを率いることになると明らかにした。

「これは非常に大規模なチームだ。多くの人々が関わり、緊密かつ円滑に協力している」とミラー氏は語った。

ホワイトハウスは、ベネズエラをどのように具体的に管理するのかについて詳細をほとんど明らかにしていないが、トランプ大統領は、ベネズエラで新たな選挙が実施されるまでアメリカが同国を「運営する」と強調している。インタビューでトランプ氏は、自身が最終的な責任者であると述べた。

ただ、ルビオ国務長官は、トランプ氏の「アメリカがベネズエラを運営する」との発言について補足説明を行っている。ルビオ氏はNBCの番組に出演し、「これは接収や占領ではない。政策の実行であり、この問題に対する政策運営だ」と語った。

ベネズエラの改革は同国経済に「多大な利益」

ホワイトハウスは、ベネズエラの暫定政府がアメリカと協力すれば、同国にとって莫大な経済的利益がもたらされると見込んでいる。

ミラー氏は「(アメリカとベネズエラの)協力によって、ベネズエラ国民はこれまで以上に豊かになるだろう。そして当然ながら、アメリカも経済安全保障や軍事協力の面で大きな利益を得る」と述べた。

トランプ氏も、大手石油企業が数百億ドル規模の投資を行い、ベネズエラの原油埋蔵量の開発に乗り出す見通しを示した。

一方でトランプ氏は、新たな選挙を実施する前に「国家を修復する」ことが最優先課題だと強調し、「我々はこの国を再び健全な状態に戻さなければならない」と語った。

ルビオ氏も、現時点でのベネズエラでの選挙実施は「時期尚早だ」との認識を示している。

トランプ氏はNBCのインタビューで、ルビオ氏とミラー氏に加え、ピート・ヘグセス国防長官、バンス副大統領も、ベネズエラの運営で重要な役割を果たす見通しだと明らかにした。

「全員が関わるチームだ。それぞれが異なる専門性を持っている」とトランプ氏は説明した。

現在、ベネズエラでは副大統領だったデルシー・ロドリゲス氏が暫定大統領に就任。ルビオ氏は、アメリカが引き続きベネズエラ周辺の軍を駐留させるとともに、制裁対象となっている同国の石油に対する制裁を一部維持する方針を示している。

マドゥロ氏の拘束を受け、国連安全保障理事会は緊急会合を開催した。

一部の国から懸念の声が上がる中、アメリカのマイク・ウォルツ国連大使は、マドゥロ氏拘束の正当性を訴え、「これはベネズエラやその国民に対する戦争ではない。アメリカは国家を占領していない。あくまで法執行作戦だ」と強調した。

ルビオ氏は、マドゥロ氏の拘束に関連して、キューバ政権に対する警鐘を鳴らしており、「もし私がハバナに住み、政府関係者だったとしたら、少なくとも多少は不安を覚えるだろう」と語った。

キューバ国営テレビおよび公式発表によると、アメリカ軍によるベネズエラ作戦の期間中、キューバ人の「戦闘員」32人が死亡している。

陳霆
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