国際 米軍突入と重なった絶妙すぎるタイミング 中国ネットで「立派な戦果」

会談直後にマドゥロ氏拘束 中国特使がまさかの功労者扱い

2026/01/07 更新: 2026/01/07

ベネズエラの独裁政権を率いてきたニコラス・マドゥロ大統領が米軍に拘束されたとのニュースをめぐり、中国のネット上では、思わぬ人物が「功労者」として話題になっている。

その人物とは、習近平政権の特使としてベネズエラを訪問していた邱小琪(きゅう・しょうき)である。

ベネズエラ大統領府は1月2日、マドゥロ氏が官邸で中国特使団と会談したと発表し、「ベネズエラと中国の友情は揺るぎない」と強調していた。ところが、そのわずか数時間後、トランプ米大統領が、米軍がマドゥロ夫妻を拘束したと発表した。

 

2026年1月3日、ベネズエラのマドゥロ大統領(中央)がニューヨークにあるアメリカ麻薬取締局の本部に連行された。(AFP/X Account of Rapid Response 47)

 

あまりにも出来すぎたタイミングに、中国のSNSは一気に沸騰した。

「中国特使、まさかの大手柄」
「本当の功労者は彼だ!」

さらには、
「特使が会いに行ったからマドゥロ氏の位置情報が特定できたのでは」
「中国代表団が一番の案内役だったのでは」

といった皮肉が次々と投稿され、邱特使はネット上で「米軍に協力した人物」と冗談半分に扱われ始めた。

 

左図: 中国特使がベネズエラを訪問した直後にマドゥロ大統領が拘束されたとの報道を受け、華人ユーザーが投稿した皮肉コメントのスクリーンショット。「中国特使が会いに行ったことで居場所が特定されたのでは」「結果的に見送りになったのでは」と、中国外交の「間の悪さ」を笑いに変える書き込みが広がった。右図: ネット上で「功労者」扱いされた中国特使の邱小琪(左)とマドゥロ大統領が会談した際の写真。

 

話題はすぐに、邱特使一行の行方へと移った。

「あの一行はまだ首都にいるのでは」
「情勢を読み間違えたのでは?逃げ遅れて、まだ呆然としていそう」

など、想像と冗談が入り混じった書き込みが相次いだ。

冗談は次第にエスカレートする。

「もう少し移動が遅ければ、米軍特殊部隊と鉢合わせしていた」
「その場で一緒に確保されなくて良かった」
「これは実質、最後の送別会だったのでは」

 

華人ユーザーがXに投稿した風刺画像。中国特使の訪問直後にマドゥロ大統領が拘束されたとの報道を受け、「習近平は本当に義理堅い人物だ、アメリカにマドゥロの居場所を案内しただけでなく、特使までやって見送りまで済ませた」と笑いものにする投稿が拡散した。(Xより)

 

さらに話題は、邱特使の次の行き先へと飛び火した。

誰かが冗談半分に「次の訪問先はイランらしい」と書き込むと、コメント欄は即座に反応した。

「イラン:近寄るな。縁起が悪すぎるからやめてくれ」
「もう外交日程は白紙にした方がいい」
「行く先々で事件が起きるのはさすがに怖い」

と、ネットユーザーが特使本人や訪問先の立場になりきってコメントを投げ合う、異様な盛り上がりを見せた。
その結果、特使の外遊予定は、いつの間にか「災厄リスト」扱いされる展開となった。

中国共産党当局は、この一連の騒動について沈黙を保っている。ただ、中国が支援してきた独裁政権のトップが、中国特使と会った直後に拘束されたという事実は、多くの中国人に強烈な印象を残した。

ネット上では、今回の出来事を受けて、こんな辛辣な皮肉が拡散された。

「中国外交、またも間の悪さを発揮。ここまで来ると逆に才能では」
「おかげで、気がつけば見渡す限り敵だらけ、という印象だ」

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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