抗議デモ参加者の「絞首刑の計画はない」 イラン外相が発言

2026/01/16 更新: 2026/01/16

イランのアッバス・アラグチ外相は1月14日、イスラム共和国全土に広がる抗議デモについて問われ、政権に人々を絞首刑にする計画はないと述べた。

FOXニュースのインタビューで死刑執行の可能性について直接問われたアラグチ氏は、絞首刑などあり得ないと語った。

同氏は「確信を持って言える。絞首刑の計画は全くない」とした上で、「これは、トランプ大統領を挑発し、破滅的な結果を招きかねない問題へと引きずり込もうとする……誤報工作の一環だ」と述べた。

米国に拠点を置く「イラン人権活動家通信(HRANA)」の報告によると、2025年に同国では2063人が処刑されたという。

米国のトランプ大統領は1月14日早朝、テヘランの政権による処刑は中止される見通しだと述べていた。

トランプ氏は記者会見で、「イランでの殺害は止まると聞いている。中止されつつあり、死刑執行の計画はない」と述べた。

発言の根拠を問われると、トランプ氏は「あちら側の非常に重要な人物数名」との会話に言及したが、それ以上の詳細は明らかにしなかった。

トランプ氏は「彼らは殺害は止まり、死刑は執行されないと言った。今日は多くの死刑が執行される予定だったが、行われないことになった」と述べた。

同氏は、イラン政権がこれを実行するかどうかについては、依然として疑念があることも示唆した。

「どうなるか見守るつもりだ。だが、信頼できる筋からそう聞いているし、事実であることを願っている」とトランプ氏は語った。「実際のところは誰にもわからない。だが、彼らは私に死刑は行われないと言った。だから、それが真実であることを願う」。

トランプ氏とアラグチ氏のコメントは、1月14日に行われたイラン司法府トップの発言を受けたものだ。司法府トップは、全土に広がる抗議デモの期間中に重大な犯罪を犯した疑いのある者に対し、迅速な裁判を行い、有罪判決が出れば速やかに処罰を下すと述べていた。

AFP通信を引用したタイムズ・オブ・イスラエルの報道によると、イランのゴラムホセイン・モフセニ・エジェイ司法長官は、「もし誰かが人を焼き殺し、斬首し、火を放ったのであれば、我々は迅速に職務を遂行しなければならない」と述べた。

HRANAによれば、抗議デモによる死者数はすでに数千人に急増している。

HRANAは1月14日、「人的被害に関して、確認された死者の総数は2615人と発表された。このうち2435人が抗議者であり、18歳未満の子供13人の死亡が確認されている」と報告した。

「さらに、デモに参加していない民間人14人の死亡も記録されている。一方、治安部隊のメンバーや政府支持者153人が命を落とした。また、さらに882人の死亡例が調査中である」としている。

1月14日のFOXニュースによる別のインタビューで、亡命中の王太子レザ・パフラヴィー氏は、イラン国内の死者数ははるかに多いと語った。

具体的な数字を問われたパフラヴィー氏は、混乱の中で「1万2千人以上」が殺害されたと述べた。

同氏は「軍事兵器やAK-47、装甲トラックを使用して、非武装の抗議者を射殺しているのだ。遺体はブルドーザーで回収され、遺族が遺体を引き取るためには弾丸代を請求される」と語った。

追放された王族(パフラヴィー氏)の発言を突きつけられたアラグチ氏は、それを根拠がないものとして一蹴し、死者数は数百人に過ぎず、政権が近く死者数の公式数字を発表すると述べた。

HRANAの数字によれば、今回の抗議デモは、1979年のイラン革命でパフラヴィー氏の父である最後の国王モハンマド・レザ・パフラヴィー氏が追放されて以来、最も多くの犠牲者を出している。

エポックタイムズは、これらの数字を独自に検証することはできていない。

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