中国 当局「問題ない中国」演出へ神経尖らす

中国当局が反体制派に警告 「SNSも取材も禁止」「褒めるのも批判もダメ」

2026/05/15 更新: 2026/05/15

中国では、外国首脳の訪問や大型政治行事のたびに、陳情者や政府批判者への監視が強化される。今回も、トランプ大統領の北京訪問に合わせ、各地で厳戒態勢が敷かれた。

北京、上海、江蘇、湖北の人権活動家や陳情者らは本紙に対し、「海外メディアの取材を受けるな」「SNSで発言するな」「北京へ行くな。従わなければ拘束する」「中米関係や中国指導部に関する話題には触れるな。たとえ中国指導部を褒める内容でも駄目だ」などと公安から警告を受けたと語った。

その一方、トランプ氏の訪中にあわせ、北京市内では手書きの歓迎メッセージを掲げ、「中国の人権問題を見てほしい」と訴える陳情者も現れた。当局は抗議の拡大を警戒し、100人以上の陳情者を拘束。しかし、警察施設では「トランプ万歳」「中国の人権を見てほしい」と叫ぶ声が響いていた。

また、「アメリカ大使館周辺を散歩しよう」などと意味深な書き込みがあった陳情者のチャットグループが、突然閉鎖される出来事もあった。

トランプ氏が北京入りした5月13日夜には、 アメリカ駐中国大使館 の公式SNSウェイボー(微博)のコメント欄に歓迎コメントが大量に並んだ。普段は反米的な書き込みが多いだけに、中国ネットでは「また急に空気が変わった」「本当に態度がころころ変わる」と皮肉る声も出ている。

中国では、外国首脳の訪問や大型政治行事のたびに、当局が陳情者や政府批判者への監視を強化し、抗議活動や集団事件の情報拡散を厳しく統制する。一方、「中国の人権を見てほしい」と訴える声は、厳しい監視下でも消えてはいない。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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