日本の100歳以上が10万人突破 人口比で世界最多 医療はどれほど充実しているのか

2026/09/28 更新: 2026/09/28

最近、厚生労働省は、9月1日時点の100歳以上の人口が10万7677人に達したと発表した。統計開始以来初めて10万人を超えて過去最多となり、100歳以上の人口の割合も世界で最も高くなった。なぜ日本には100歳以上の人がこれほど多いのか。長寿の秘訣は何なのか。

厚生労働省によると、100歳以上の人の88%は女性だ。最高齢の女性は京都市在住の岸本芙蓉さん(114)男性は熊本市在住の加藤光さん(112)である。

上野賢一郎厚生労働相は、これほど多くの人が長生きし、健康で活力のある生活を送っていることを「大変うれしく思う」と述べ、医学と技術の進歩によるものとの見方を示した。

英BBC放送は専門家の話として、日本人の長寿には健康的な食事や活動的な暮らしなど、複数の要因があると伝えた。

日本の伝統的な食事は魚、野菜、米を中心とし、飽和脂肪の含有量は多くの西洋諸国の食事より少ない。また、日本の高齢者は活動的な生活を続けており、定期的に散歩や自転車での移動、公共交通機関の利用、ストレッチなどをする人が多い。

米国で活動する日本人栄養士の宮下麻子氏は以前、日本人は魚、みそ汁、海藻、焼き芋、大根という5種類の長寿につながる食品を毎日食べていると述べた。

別の専門家は、日本人には地域社会との緊密なつながりや生きる目標があり、それが前に進み続ける力になっていると指摘した。

2024年6月13日、散歩する日本の高齢者たち(Buddhika Weerasinghe/Getty Images)

日本の医療はどれほど充実しているのか

厚生労働省が7月に公表した資料によると、日本人の平均寿命は84歳を超え、世界でも上位にある。女性の平均寿命は87.33歳で41年連続の世界1位、男性は81.35歳だった。

ウェブサイト「Japan Living Guide」は、日本人が長寿である理由の1つとして、日本に予防医療の文化があることを挙げた。症状が出てから医療機関を受診するのではなく、病気になる前に健康診断を受けるというものだ。

日本では、自分は健康だと思っている人にとっても、定期的に健診を受けることが日常生活に深く根付いている。

多くの日本人は、勤務先や地方自治体が提供する健康保険を通じて、毎年健康診断を受ける。日本の法令は、雇用主に従業員への定期健康診断の提供を義務付けている。

日本の予防医療で特に特徴的なものの1つが「人間ドック」だ。一般的な健康診断の範囲を超える総合的な医療検査で、血液検査、画像検査、身体検査を組み合わせ、健康状態をより詳しく評価する。

日本で人間ドックが初めて始まったのは1954年である。国民の健康意識が高まるにつれ、検査サービスも大幅に広がった。現在では、脳の磁気共鳴画像装置(MRI)による検査、がん検診、心臓の検査、消化管の検査などが含まれる場合がある。こうしたサービスは高齢者だけを対象とするものではない。

日本の予防医療には、専門医を容易に受診できるという特徴もある。多くの西洋諸国では、患者は通常、まず総合診療医や家庭医を受診し、必要な場合に限って専門医を紹介される。一方、日本では症状や具体的な必要に応じて、患者が専門の診療所を直接選んで受診できることが多い。例えば、胃腸に問題があれば、直接、消化器科の医師を受診する。

比較的小規模な診療所でも、MRIやコンピューター断層撮影(CT)、超音波検査、血液検査といった高度な診断サービスを提供している場合がある。場合によっては、患者は1日で全ての検査を終え、結果を知ることもできる。

血液検査のイメージ写真(Shutterstock)

経済協力開発機構(OECD)のデータによると、日本のMRIの普及率は世界でも上位にあり、「MRI大国」と呼ばれることもある。

多くの国では、MRI検査を受けるには長期間待つか、専門医からの紹介が必要で、数か月待つ場合もある。日本では人口当たりのMRI装置の数が非常に多く、より早く、柔軟に検査を受けられる。症状がない人でも、病気の予防を目的として利用できる。

近年、日本人の脳の健康に対する意識は著しく高まっている。そのため、MRI検査はますます普及している。

陳俊村
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