ファーウェイ上期純利益36.8%減 スマホ値上げ示唆「生き残る」

2026/10/08 更新: 2026/10/08

中国通信機器大手ファーウェイが発表した2026年上半期の決算で、純利益が前年同期比で約4割減少した。こうしたなか、常務取締役が改めて「生き残ること」の重要性を強調した。創業者の任正非が以前示した方針とも重なる。

ファーウェイは10月6日、海外メディアとの懇談会の議事要旨を公表した。常務取締役でコンシューマー事業部門会長を務める余承東は、スマホ業界が直面するメモリー部品の価格上昇について説明し、今後さらに端末価格を引き上げる可能性を示した。

余承東によると、最近のメモリー部品の大幅な値上がりにより、スマホ1台当たりのコスト増は200ドルを超えており、コスト負担が一段と重くなっている。ファーウェイはこれまで、部品価格の上昇分を可能な限り自社で吸収してきたが、その結果、全体の利益率が大きく低下した。

メモリー価格の上昇は、ファーウェイだけでなくスマホ各社に共通する問題となっている。

余承東は、すでに多くのメーカーが端末価格を引き上げていると指摘した。スマホの値上がりが続けば、低価格帯の市場はさらに厳しい状況となり、一部メーカーが中・高価格帯へ移行する可能性があるとの見方を示した。

余承東は「今後、われわれも値上げせざるを得ない」と述べ、赤字が続けば事業を長期的に維持することは難しいとして、「会社はまず生き残らなければならない」と強調した。

「生き残る」との発言は、任正非が以前示した方針と重なる。

任正非は2022年8月、社内フォーラムに掲載した「全社の経営方針を規模追求から利益とキャッシュフロー重視へ転換する」と題する文章で、「生き残ることを最優先課題とし、周辺事業は全面的に縮小・閉鎖する」と述べていた。

さらに、2023〜2025年について「生存を第一に考えなければならない」と明確に打ち出していた。

2026年に入ってもファーウェイの利益率は大きく低下しており、余承東も改めて「生き残る」ことを強調した。

ファーウェイが8月31日に発表した2026年上半期決算によると、1~6月の売上高は4678億1900万元で、前年同期比9.55%増加した。一方、親会社株主に帰属する純利益は234億2800万元で、36.77%減少した。

キャッシュフローも悪化した。上半期の営業活動によるキャッシュフローの純額は398億8500万元のマイナスとなった。前年同期は311億8300万元のプラスだった。

在庫も大幅に増えた。6月末時点の在庫は2774億9400万元で、2025年末の1950億4300万元から42.28%増加した。

投資活動によるキャッシュフローの純額は482億7200万元となり、前年同期の217億600万元を上回った。

財務活動によるキャッシュフローの純額は9億6900万元のマイナスだった。前年同期は506億7300万元のマイナスだった。

2026年上半期は、売上原価や一部経費の伸びが売上高の伸びを上回った。営業活動によるキャッシュフローもプラスからマイナスに転じた。

総資産は増加し、負債も年初より増えた。

公開情報によると、供給の逼迫や半導体価格の上昇を背景に、ファーウェイを含む複数のスマホメーカーが一部機種を値上げしている。

ファーウェイも9月、公式オンラインストアで販売価格を改定し、エントリーモデルから中価格帯、フラッグシップモデルまで幅広い機種を値上げした。

任義
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