台湾・香港 問われる言論の自由

台湾総統を指でつまんで「制圧」 中国人留学生に国外退去求める声

2026/10/17 更新: 2026/10/17

台湾で、中国人留学生が頼清徳(らい・せいとく)総統をからかう写真をSNSに投稿し、批判が殺到している。

10月12日、台湾大学で演説する頼総統の頭を、客席から指でつまんでいるように見せて撮影。「小さな頼清徳を制圧した」と書き、「台湾統一は必然」「台湾独立に反対」といった政治的主張を添えて、中国のSNSに投稿した。

写真が広まると、台湾では「他国の元首に失礼だ」「国外退去させるべきだ」と批判が噴出。留学生は投稿を削除し、不適切な表現だったとして謝罪した。

この騒動について、台湾の著名作家・孫瑋芒氏がフェイスブックで痛烈な問いを投げかけた。

「あなたは習近平にも同じことができるのか?」

孫氏は、この留学生について「独裁社会では権力者に頭を下げて従うのに、民主主義社会では傲慢に振る舞い、悪ふざけをする」と批判。台湾の言論の自由を悪用していると指摘した。

さらに、立場を逆にした場合を例に挙げた。もし台湾人学生が中国で演説中の習近平を同じように撮影し、「小さな習近平を制圧した」「中国共産党による台湾併合に反対」とSNSに投稿すれば、中国の警察がすぐに大学へ押しかけて拘束し、そのまま消息不明になるだろうと指摘。半年から1年ほど拘束された末に、最高で無期懲役が科される「国家政権転覆罪」で起訴されるだろうと述べた。

一方、台湾当局も今回の問題への対応を検討している。15日、台湾の対中国政策を担当する大陸委員会は、今回の件について通報を受けており、留学生の滞在許可を取り消すことも可能だと説明した。

習近平にはできないことを、台湾の総統にはできる。その違いこそ、この一枚の写真が物語っている。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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