中国 景気低迷で変わる中国人の価値観

中国「頑張るより、生き残る時代」

2026/10/23 更新: 2026/10/22

かつての中国では、寝る間も惜しんで働き、家を買い、車を手に入れることが成功の象徴だった。しかし今、人々の口から聞こえてくるのは、まったく違う言葉だ。

「がむしゃらに頑張る時代は終わった。今は自分が潰れないことが一番大事だ」

10月21日、こうした考え方を表す言葉が中国のSNSでトレンド入りした。背景には、長引く景気低迷や就職難、厳しい競争がある。

ネット上では「昔は誰が立派な家や車を持ち、どれだけお金を稼いでいるかを競っていた。今は、ぐっすり眠れて、穏やかに暮らせることが何より大切になった」との声が上がった。

別の投稿者は「以前は努力すれば上に行けた。今は一度の失敗で、それまで積み上げたものをすべて失いかねない」と語る。

「家族がお腹いっぱい食べられ、病気も災難もなく、平穏に暮らせる。それが最高の幸せだ」という声もあった。

無理をせず、心も体も大切にしたいという思いの裏には、頑張っても報われない社会への疲れや、将来への不安がにじんでいる。

かつては、明日は今日より豊かになると信じて働いた。今は、明日も無事に暮らせることを願う。

中国のSNSで広がったこの言葉には、厳しい現実に疲れ果て、将来への希望さえ持てなくなった人々の切実な思いがにじんでいる。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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