大学まで出せば、子供は独り立ちしてくれる。そう信じて学費を払い続けた親が、今度は社会人になった子供の生活まで支える。中国では今、そんな「新型の親のすねかじり」が話題になっている。
従来のすねかじりは、働かずに親に養ってもらうこと。しかし最近は、働いていても親に頼り続けるケースが問題視されている。
例えば、結婚して家を買うにも頭金は親頼み。住宅ローンの返済も援助してもらい、子供が生まれれば育児や家事まで親任せ。親は老後のために蓄えたお金を取り崩し、年を取っても子供の生活を支え続ける。
背景には深刻な就職難がある。大学を出ても就職できず、人生が行き詰まった若者を、建設途中で放置された未完成マンションになぞらえて「爛尾娃(ランウェイワー)」と呼ぶ言葉まで現れた。
ネット上では「若者が努力しないからなのか。それとも、若者にはもう希望が見えないからなのか」と、厳しい就職事情を問題視する声も上がっている。
中国問題の専門家、李林一氏は、今の若者たちが抱いているのは怒りよりも無力感だと指摘する。親の援助が生活苦を一時的に和らげているものの、将来への失望が積み重なれば、やがて社会全体への不満となり、当局を揺るがす社会不安につながる可能性もあるという。
親のすねをかじる子供が増えたのか。それとも、親に頼らなければ生きていけない社会になったのか。
子供の自立を願いながら、いつまでも支え続ける親たち。その先に、明るい未来はまだ見えていない。
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