脳出血を防ぐため「脾臓を守る」 その意味と養生法
中国伝統医学である漢方の考え方によると、五臓六腑でいう五臓のうちの一つ「脾(ひ)」には「水穀を消化し、後天の精や津液、血や営衛などを吸収して全身に送る作用がある」とされています。本稿では、漢方の視点からいう「脾臓」について、その養生の方法も含めて、ご紹介します。
腎臓を守ることは命を守ること 漢方医が薦める「黒い食材」
中国伝統医学である漢方の言葉に「養命には、まず腎臓を養う。養生は、まず腎臓を整える」というのがあります。
目の疲れは伝統医学で改善
パソコン、スマートフォン、テレビ、ゲーム機の普及とともに、VDT症候群(Visual Display Terminal)を患う人が増えています。デジタル機器を長時間利用することにより、目や体、心に支障をきたす病気で、IT眼症、あるいはテクノストレス眼症とも呼ばれています。伝統医学を使って症状を和らげる方法を紹介します。
子どもの湿疹の原因は? 改善につながる大切なポイント
乾燥する季節。アトピーなど子どもの肌荒れに悩む親も少なくありません。悪化すると、病院でステロイドの薬を処方され、一時的に改善しますが、薬を止めればまた再発します。漢方の見地からいえば、飲食習慣を見直したり、さらには脾胃の機能を改善すれば、症状が自然に消える場合があります。
【医学古今】鍼灸治療と気功
鍼灸と気功。この二つは一見関係がないように思えますが、実際は非常に密接に関わり合っています。
足底筋膜炎の陰と陽
60代の女性の患者さんが、足底部の痛みで鍼灸治療に来られました。症状は半年前に始まり、当時は右の踵を中心に痛みと腫れがありましたが、今は局部の腫れがなくなり、痛みの範囲も縮小しましたが、右踵の痛みは依然として残っています
ー桑ー
糖尿病や高血圧、脂質異常症などに効く健康食品として、最近注目されている桑の葉。漢方医学では、桑の木はそのほとんどが生薬として使えます。桑の木は言わば「渾身の生薬」なのです。
突発性難聴の鍼灸治療
難聴や耳鳴りは、症状が慢性化すると治療が難しくなります。しかし、発症後早い段階で適切な治療を施せば改善する場合が多く、鍼灸療法でも治療効果が実証されています。鍼灸の古典を調べてみると、耳鳴りや難聴には多数のツボで治療を施していたようですが、突発性難聴には特に重要なツボが提示されています。それは四瀆(しとく)というツボです。
頭痛の漢方治療
「長い間ずっと頭痛に悩まされています…。漢方で何か良い治療法はないですか」とよく聞かれます。そんな時、私はいつも「何が原因で頭痛を引き起こしているのでしょうか。どの部位がどのように痛いのですか、それはいつからですか?」と問い返します。
口中の味から体質判断
現代医学では検査の数値や画像が重視され、患者さんが訴える症状が軽視される場合が少なくありません。一方、漢方医学の診断においては、患者さんが訴えた症状をすべて情報として取りいれ、病因の分析を行っています。
彼の病気は本当に治ったのか
数年前、ある末期の肝臓ガン患者が私を訪ねてきました。彼は、大手の病院ではもう治療の施しようがないので、漢方で運試しするしかない、と言いました。彼は顔色が暗く、腹水が溜まっているようでした。
月の満ち欠けと鍼灸の補瀉
月の満ち欠けは潮位に影響しているので、海の仕事に携わっている人たちは常に注意しなければなりません。一方、月に満ち欠けは、鍼灸治療とも強く関係しています。実のところ、それは鍼灸治療だけでなく、さまざまな生命現象にも影響を与えているのです。
慢性蕁麻疹(じんましん)の鍼灸治療
長年、蕁麻疹に悩まれている患者さんがいます。抗アレルギー剤で一時的に改善しますが、薬を飲まなければ再発します。このような患者さんは漢方か鍼灸の治療を試すようお勧めします。
秋の風邪に漢方医学
風邪なら葛根湯と思っている方は多いと思います。しかし、これは漢方医学の考え方ではありません。漢方医学で風邪を治療する場合、少なくとも季節の要素、体質の要素及び邪気の性質を合わせて考えなければなりません。
頻尿の鍼灸治療
頻尿は高齢者によく見られる臨床症状の一つです。現代医学では、この症状を主に膀胱の機能状況を考えて治療しますが、漢方医学では、主に腎の機能状況を考えて治療します。
狭心症に漢方療法
狭心症(きょうしんしょう)とは、心臓の筋肉に酸素を供給している冠動脈の異常(動脈硬化、攣縮など)による一過性の心筋の虚血のため、胸痛や胸部圧迫感などの症状が現れる心疾患です。現在、ほとんどの患者が現代医学の薬物療法を受けますが、漢方医学の治療法で、より良い効果が得られる場合もあります。
栄養学と食養生
栄養学は現代医学の食事指導の基本理論です。栄養の過不足によって起きた健康問題は、この理論に基づいて指導すれば効果が得られます。しかし、原因はあまり認識されず、有効な治療もできません。
咽喉痛に肝を治す
現代医学では、咽喉痛は肝臓と結び付きにくいのですが、漢方医学では肝の経絡は咽喉部を通って頭頂部に至りますので、肝臓に関連している可能性があります。
漢方と美容
漢方美容法は、顔の症状以外に内臓機能を確認したうえで行えば、より効果が得られやすくなります。同じ症状であっても、臓腑機能の状況が違えば、異なる治療をする場合もあります。顔の皮膚の状態には五臓六腑が関与していますが、顔色や皮膚のトラブルに密接に関連するのは肝、肺、脾(胃腸系を含む)でしょう。参考までに、いくつかの実行しやすい美容処方をご紹介します。
便秘症の標治と本治
漢方医学には、標治と本治の考え方があり、現代医学の対症療法と原因療法に相当します。
酒毒を治療する漢方薬
お酒は上古の時代に薬として造られました。2千年前の書物『黄帝内経』の記録によれば、上古の時代、人々は心が素朴で徳を重んじ、めったに病気にならないため、お酒を造っても殆ど利用されませんでした。『
春の憂鬱、鍼灸で退治
春は陽気が上昇し、気分も浮き浮きして明るくなります。しかし、この時期に不安、不眠、憂鬱になる人もいます。このような患者は、漢方医学から見れば、肝臓の機能が弱い場合が多いのです。
【医学古今】 加齢現象と漢方医療
「年には勝てない」と、よく言われるように、年齢を増すとともに、体にもそれなりの変化が現れます。
【医学古今】 体質改善
体質改善という言葉は、漢方治療の時によく使われます。つまり、漢方治療は症状を抑えることより、症状が生じた体質の状況を改善し、より根本的に病気治療することを目指しています。
不眠症にさようなら
何かと忙しい現代社会。身も心もストレスに晒され不眠症に悩む人が少なくありません。不眠には寝つきが悪いタイプや途中覚醒、再入眠困難などのタイプがあります。不眠症の人は一般的に疲労感が取れない場合が多いのです。
漢方相談室 認知症の予防
認知症は、脳機能障害による病気である。一般には高齢化と共に発症者が多くなるが、最近、若年認知症という言葉もよく耳にするようになった。
体に最適な食事とは?
中国では、伝統的に医食同源という考え方があり、中国の医者たちは食べ物を用いて病気を治したり、緩和させたりしてきました。
肩こりのツボ療法
肩こりの原因は非常に複雑である。精神緊張、眼精疲労、筋肉疲労、胃腸障害、生理不順、冷え性、呼吸器疾患などはすべて肩こりを起す可能性がある。
杏林漫歩
中国では、「杏林」は医学界に古くからある専門用語です。医学の専門家は、しばしば自身を「杏林中人」と称します。
【漢方相談室】便秘症
便秘症に悩み、長期間下剤を使用している人がたくさんいますが、このような対処方法は非常によくありません。