中国伝統美徳物語(孝行編)その五「老莱子の色鮮やかな着物」
老莱子(ろうらいし)は春秋時代の楚国の人です。彼の生涯についてさまざまな臆説(おくせつ・根拠のない、推測に基づく意見)があって、『史記』では、老莱子が老子ではないかと疑っていました。しかし、歴史的な証拠がないため、結局、彼の本当の名前は誰も知りません。
古希を迎えた老萊子(ろうらいし)
「百善は孝を先となす」。中国の伝統文化において親孝行は重要な要素のひとつ。それにまつわる70歳の古老の逸話があります。