【大紀元日本1月28日】「公衆トイレなのに、どうして使えないの?」建設作業員の丁永生氏は嘆く。丁氏が言う公衆トイレは、北京市内宣武門外大街崇光デパート東南100mの場所にあり、ここの公衆便所管理員は付近の民工(農村から都市へ仕事を求めてやって来た臨時労働者たち)に使わせない。公衆トイレが公のものでないのには二つの理由がある。一つには、公衆トイレが付近住民に有料で貸し出されており、往来の人が使えるようになっている。二つには、民工が衛生に気をつけない為に、付近住民が使用時不便を感じるからだ。このため、公衆トイレは、現地保健衛生当局によって民工の使用が禁止されている。
公衆トイレの本来の意味は、「用を足したい人が取り急ぎ駆け込む場所」であるはずだが、多くの地方では、民工に対する蔑視があり、「使用制限」が設けられ、公衆トイレの「公」が変質してしまっている。公衆トイレの民工使用禁止は、中国排他主義の典型だ。都市の多くで、「都会人」と「民工・地方出身出稼ぎ労働者」の二階級形成を歓迎。果たして、民工は中国の二等国民のなだろうか!?
中国都会人の生活、飲食、居住、サービスには、民工が多大な貢献をしているが、その報酬は微々たるもので、時に「給料不払い」もあるという。公衆トイレの大部分は民工によって建設されたのに、民工がそれを使用することができない。これが、中国社会構造が生み出した矛盾である。中共の提唱する社会主義建設とは何か、中国人が取り組むべき課題は山積みであり、目標にはまだまだ長い道程が必要なようである。
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