【大紀元日本9月22日】重慶市酉陽小(土+覇)郷龍池村に湧くある井戸は、人が石で叩いたり、井戸の中に向かって大声で叫んだりすると、水位がおよそ2cm上昇し、10分後にはまた元に戻るという。
「重慶晩報」によると、現地の人々から「喊水泉」と呼ばれているこの井戸は、二つの山の間の谷あいにある。
村人が石で井戸の縁を3度叩き、すぐに井戸に向かって大声で3回叫ぶと、不思議な現象が起きる。静かな水面にかすかに湧き上がる兆しが現れ、水位が上昇し始め、約3分後には水位がおよそ2cm高くなる。そして、さらに不思議なことに、およそ10分後には、湧き上がった水がまるで地底に吸い込まれるかのように元の水位に戻るのである。
なぜこのような現象が起こるのか。一部の考えでは、井戸の底に海綿のような物質があり、人が叩いたり叫んだりすることによって起こる振動で水が絞り出され、震動が止むと、再び水が吸収されていくのではないかという。
それに対し、「そうは思わない」と、この地に住む冉(ラン)夢鵝さん(78)は言う。井戸の水は四季を通じて冷たく、一定の水位を保ち、たとえ干ばつや大雨が起きても、水位は全く変わらないという。ある年、ひどい干ばつで付近の大きなダムが干上がってしまった時も、この井戸からは水が湧き出し、毎日4、50人が水を汲んでいたが、まるで天然の蛇口のように水は尽きることがなかったという。もし井戸の底に海綿のような物があるだけなら、とっくに枯れていただろうと冉さんは話している。
(翻訳・坂本)
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