【大紀元日本12月22日】中国安徽省阜陽市で16日と17日、2千人を超える電動三輪車の車夫が市政府前に集まり、20日から実施される現地政府の「電動車管理方案」に抗議した。この政策により、電動三輪車の市内での営業は全面的に禁止される。抗議現場には数百人の機動隊が駆け付け、市政府庁舎に入ろうとする車夫を阻止、20人あまりの抗議者がケガを負った。
電動三輪車の車夫は、ほとんどが地方からの出稼ぎ労働者や解雇された労働者など、社会的地位の低い人たちで、観光客や市民を相手に、安い運賃に頼って生活している。阜陽市が新たに実施した政策により、電動三輪車の運営は市内で全面禁止となった。阜陽市内にはおよそ8000台の電動三輪車がいるとされており、それらの世帯が収入源を失うことになる。
VOAの取材に対し、市民からは「(電動三輪車は)安いし、便利だし、充電式だから環境に優しい」「車夫の中には、年配の人もいる。彼らのこれからの生活が心配だ」と同情を寄せる声もあった。
(翻訳編集・楊J)
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