中国・広州の繁華街で、若い男性が公安に取り押さえられながら、街頭で共産党への強い怒りをあらわにする様子を捉えた動画が、ネット上で拡散した。
1月31日に出回った映像は、広州市中心部で撮影されたとみられる。上半身裸の若い男性は、両手を縛られた状態で街頭を歩かされながら、「貧乏人の命は命じゃないというのか!」と叫び、共産党を激しく罵倒していた。現場には複数の公安関係者のほか、多くの市民が集まり、騒がしい通りの空気が、一瞬張りつめた。
動画は中国語が分からない外国人観光客が撮影した可能性が高く、画面にはロシア語で「彼は何と言っているのか」といった字幕が付いている。中国のネット上では、「中国人が撮っていたら、動画も本人も消されていたはずだ」との声が相次いだ。
生活苦や不満が限界に達し、公の場で噴き出した叫びとして、この映像は多くの人に衝撃を与えている。偶然、外国人のカメラが向けられたことで、普段は「表」に出ることのない現地の怒りが、そのまま記録された形だ。
こうした事例は、今回に限ったものではない。去年12月には、上海の地下鉄車内で、女性が「打倒共産党」と叫ぶ場面も確認されている。
近年、中国では地下鉄や路上など公共の場で、政権への不満を叫ぶ市民の姿がたびたび見られるようになった。生活の苦しさや将来への不安が積み重なり、抑えきれなくなった感情が街頭に噴き出している。
叫びは個人のものだが、公共の場で政権を批判することが何を意味するのか、中国で暮らす人々が知らないはずはない。それでもなお声を上げるという選択が、どれほどの覚悟を伴うものか、その重さを想像させる。
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