【大紀元日本5月5日】宮城県石巻市にあるスーパー・ヨークマート大街道店前では、およそ50日間、自衛隊災害派遣部隊のキャラバン隊による物資配布が行われていた。4日で、この場所での配布は最後となる。配布の列に並ぶのは、石巻市大街道と薗周辺地区の自宅に戻った住民らだ。最終日は特別に、日用品に加えて女性のスキンケア用品が配布された。
化粧品の配布について、自衛隊員は拡声器を使って被災者
最終日は特別に、女性のスキンケア用化粧品も配布された(大紀元・曹景哲)
にアナウンスする。「女性がキレイになれば、男性も元気になれますね。もちろん、皆さんは今だって綺麗ですよ!」。およそ250人が並ぶ配布の列に待ちくたびれた被災者の顔に、笑みがこぼれる。「最後の日ということで、またぜひこの配布所へ戻ってきたいと言う隊員もいました。皆さんの人柄がそうさせているのではないかと思います。どうもありがとうございました」と隊員はアナウンスを締めくくり、最後の配布が始まった。
石巻市に住む伊藤和子さんは、夫と高校2年生、中学3年生の子供と一緒に支給の列に並んでいた。「片付け作業に追われていたので、肌の手入れなどすっかり忘れていました。化粧品の配布は嬉しい限り。いつも通りのことをしていれば、日常が戻ってきたと感じます」と話した。
「1カ月間通い続けていたので、最後になるのは寂しいですね
北海道から派遣された石原隊員(大紀元・曹景哲)
」と北海道から派遣された石原隊員は話す。列に並んだ被災者一人ひとりに声をかけながら、ティッシュや石鹸などの救援物資、そして化粧品を渡していた。
石巻市産業部・斉藤課長によると、自衛隊員らが直接被災者の声に耳を傾け、ニーズを聞き出して、市に届けられた全国の配布物資から選んで支給しているという。
NHKによると、水道や電気、ガスが多くの住宅で復旧していない宮城県石巻市では、避難所生活を避けて、壊れたままの自宅に戻って2階などで暮らす人が9500人余りに上る。市は1日2回、食料品や日用品の配送も行っているという。
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