米首都で「中国革命バレエ」26人権団体、連名抗議

2011/09/30 更新: 2011/09/30

【大紀元日本9月29日】アメリカの人権団体や民主活動家らは24日、米首都ワシントンで集会を行い、ジョン・F・ケネディ・センター (John F. Kennedy Center)で公演されている、中国の暴力的な革命を宣伝する舞台を停止するよう訴えた。同センターでは「中国、一国家の芸術」と称する「赤色女子軍」などの階級闘争を扇ぐ「革命バレエ」の上演が9月から10月まで計画されている。

 「赤色女子軍」とは、1931年に共産党が政権を勝ち取るために海南省で設立した赤軍女子スパイ団。文化大革命の間に中共文化を国民に洗脳するために、政治色の濃い映画、京劇、バレエなどの公演でもって国内外で数々の「中共官製モデル劇」を上演してきた。活発な革命運動の収まりとともに、一時はこの種のモデル劇も姿を消したが、1992年から中国国営の中央バレエ団により再度公演案がもちだされ、特に重要な対外的宣伝イベントで上演されるようになった。

 今回のケネディ・センターでの上演について、中国民主運動海外連合代表・魏京生氏は「海外を舞台とした中共主導の宣伝活動は、初めのころは通常の芸術的演出とカモフラージュして人を騙していたが、現在では、文化大革命のイデオロギーを露骨にあらわしたものを海外に輸出し、社会に浸透させようとしている」と警告した。

 26の人権団体は「アメリカ政府と市民が自由を守るため、ケネディ・センターが公演の決定を再検討し、中国共産主義のイデオロギーを否定し、中共文化の進入を防ぐ」という連盟文書を発表した。

 「最近、中共は国内外でおこる民主化運動などに脅威を感じている。特に1億人以上の中国人が、中共組織から離れることを決意して、その声明を発表する「脱党運動」に参加したことは、中共にとって大きな打撃となった。中共は求心力を取り戻すべく、中国全土で『赤い歌(革命の歌)』を歌い始め、国際社会に『革命劇』を輸出している」と、同声明には記されている。

 「2011年中国媒体互恵法案」によると、2010年に650人の中国人記者がアメリカに派遣され、取材活動を行っている。一方、中国大陸ではわずか2人のアメリカ人記者だけが、常駐の取材活動が当局より許可された。また最近の報道で、海外のメディアにいる中国人記者の半数が現地取材活動を行わず、諜報活動をしているということも明らかにされた。さらに「孔子学院」、「中国学生学者連合会」、「中国統一促進会」なども中共のスパイ機関であることが明らかになっている。

 「中共は世界最大のテロリストである。米国の軍事機密を守り、真の芸術を広げるために、中共の偽りを破る必要がある。中共文化のいかなる浸透をも阻むべきだ」と声明は宣言した。
 

(翻訳編集・王知理)

 

 

 

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