【大紀元日本7月10日】中国公安部は2日、河北省、山東省、河南省など15省と市で、乳児および児童売買組織を一斉摘発し、802人を逮捕した。さらに乳児ら181人が救出された。また今回の摘発で、河北省邢台市の四つの病院が人身売買に加担していることも明らかになった。新京報が6日に伝えた。
摘発された病院は、新生児を売りたい妊婦のために健診を行い、性別を調べ、買手を探すなど出産を「ビジネス化」していたという。一人の新生児に複数の買い手が現れた場合、「競売」に掛けられることもある。報道によると、売買された児童・乳児は200人に達する。
この売買組織は、買手を探す担当者や乳児の面倒を見る係、連絡係など役割が細分化されている。
新生児を売る妊婦の多くは一人っ子政策に違反し、2人目以降の子を身ごもった女性で、強制中絶されるより、安全な場所で育ってほしいと思っているという。また、経済的な理由で育てられない家庭もある。
通常、女児は一人3~5万元(約36~60万円)、男児は7~8万元(約84~96万円)で売られている。誘拐された児童は、複数の仲介者を経て売られる場合もあり、価格はその都度上がるという。
公安部によると、救出された児童たちはDNA鑑定に掛けられ、両親の元に戻されるが、見つからない児童は福祉施設に預けられるという。
(翻訳編集・余靜)
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