ついにやった!日本初の陸上男子400mリレーで日本史上初の銀メダルだ。金メダルは陸上競技100m、200m、4×100mリレーの3冠を3大会連続で達成したウサイン・ボルト擁するジャマイカ。個人では手の届かなかったメダルを、数年来、日本が磨いてきたバトンワークで獲得した。いつもは互いに切磋琢磨する4人だが、この400mリレーではチームワークを武器としてこの歴史的快挙を成し遂げた。
日本のシンクロナイズドスイミングからメダルが見られなくなってから何年たったのだろう? そう思った人も多いのではないか? そう、日本のシンクロのメダル獲得は、デュエットでは8年前の北京五輪、チームでは12年前のアテネ五輪まで遡る。今回はデュエットで銅、チームで銅と2つのメダル獲得だったが、今回のシンクロの演技に日本のお家芸復活の兆しを感じた人も多いのではないだろうか。
バドミントン女子ダブルス決勝戦、日本は第1ゲームを落とし、第2ゲームは取ったものの、第3ゲームデンマークに16-19と追い詰められていた。しかしあと2点取られればもう終わりという土壇場の時に、高橋、松友ペアは凄まじい集中力を発揮し、そこから5連続ポイントをあげ試合をひっくりかえした。この歴史に残る大逆転劇に相手国デンマークからも賞賛の声が上がった。
今回のオリンピックは劣勢を逆転しメダルをものにする試合が本当に多い! その中でも圧巻だったのはやはり女子レスリング。48kg級の登坂絵莉選手、58kg級の伊調馨選手、69kg級の土性沙羅選手の3人が試合終了まで劣勢でありながら、数秒で形勢を逆転し勝利するという信じられない奇跡を連続で見せた。また伊調選手はこの勝利で女子レスリング競技史上初のオリンピック4連覇を成し遂げ、日本中の人々に勇気と感動を与えた。しかし好事魔あり、女子レスリング界の絶対的存在といえる吉田沙保里選手が決勝でまさかの敗退をし金メダル4連覇を逃した。
涙、涙、涙、見る人の目にも涙を誘った。日本卓球女子の三人、福原愛、石川佳純、伊藤美誠選手。初戦シングルスで福原選手が敗退し出足をくじかれたものの、気迫あふれるプレイで石川選手が3ゲーム連続で勝利し流れをかえると、その流れに乗り伊藤、福原ペアがダブルスで勝利し、恐るべき15歳、伊藤選手がラストのシングルスを勝利で締めくくり、銅メダルをもぎとった。チームメイトを信頼しけっして最後まで諦めず戦ってきた3人の勇姿は、メダルの色が銅であることを忘れるくらいの素晴らしい感動を日本中の人々に与えただろう。
(文/大道)
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