「米国医学会ジャーナル—–腫瘍学別巻(JAMA Oncology)」に掲載されたワシントン大学の最新ガン研究報告では、2005〜2015年の10年間で、世界のガン患者数は3割強増加したと指摘している。高齢化、人口増加及びガン患者の年齢別による変化が原因だと述べた。米医学科学技術専門チャンネル「ニューズ・メディカル・ネット」が5日に報じた。
報告では、女性は乳ガンが最も多く、死亡原因のトップを占めている。一方、男性の場合、前立腺ガンが最も多いが、ガンによる死亡は肺ガン(TBL)がトップだと示した。
また、男性がガンになる割合は1/3で、女性は1/4ということから、男性は女性よりガンにかかりやすいことも分かった。
世界保健機関(WHO)が纏めた2015年の統計では、世界的範囲で死亡原因になる病気の中で、ガンは2位を占めており、1位は心疾患である。一方、日本人の死亡原因は、2015年厚生労働省の発表によると、男女ともガンが1位で、心疾患は2位を占めている。
日本国立がん研究センターによると、早期の前立腺ガンには特徴的な症状は見られないが、同時に存在することの多い前立腺肥大症の症状が見られる場合、検査を受けることを勧めている。また、それらの症状に加えて、血尿や骨への転移による腰痛などが見られることがある。腰痛で骨の検査を受け前立腺ガンが発見されたこともあるという。
前立腺ガンは加齢とともに多くなる代表的なガンだが、進行がゆっくりであることから、早期発見・早期治療すれば寿命に影響しないと考えられている。
(翻訳編集・豊山)
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