[ロンドン 29日 ロイター] – 石油輸出国機構(OPEC)の9月産油量は前月から日量5万バレル増え、同3286万バレルとなった。
イラクが輸出を増やしたほか、協調減産適用外のリビアの産油量もやや増加した。ロイターの各種データや、石油会社関係者からの情報などに基づく調査で分かった。
減産合意の順守率は86%と、前月の89%からやや低下した。
国別では、リビアが日量5万バレル増えた。パイプラインが封鎖されていたシャララ油田が操業を再開した。ただ、産油量が変動しやすい状況が続く。
イラクの産油量は日量4万バレル増えた。タンカーのデータによると、クルド人自治区からの輸出が伸びた。
クルド独立の是非を問う、住民投票を巡る政治的な緊張状態が輸出動向に影響を及ぼさなかったことが、イラクの供給増からうかがえる。
リスク懸念を受けた原油高について、コメルツ銀行のアナリストは「急転直下の危機解決は見込めず、引き続き原油相場を下支えするだろう」と予想した。
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