中国 医療現場にも広がる給料遅配

北京の病院「支給済みの賞与を返して」 給与停止も

2026/08/08 更新: 2026/08/08

「受け取った賞与を返してください」

北京の病院で、職員に支給済みの賞与の返還を求める内部通知が出され、波紋を呼んでいる。本紙の取材では、北京でも一部の病院で賞与の支給が止まっている実態が分かった。

ネット上で拡散した内部通知には、今年1~6月に支給した賞与を返還し、その金額を精算するまで今月の給与を一時停止すると書かれていた。病院名は公表されていない。

本紙の取材に対し、北京の医療従事者は「昌平区では7月から賞与が支給されなくなった病院がある」と話した。また、一部の病院では行政からの補助金が滞り、基本給しか支払えない状況も起きているという。

こうした異変は病院だけではない。近年の中国では、学校や公共機関、国有企業、工場などでも給与や賞与の遅配・未払いが相次ぎ、各地で抗議やストライキが続いている。

「働いたぶんの給料がちゃんと毎月きちんと入ってくる」。そんな当たり前が、中国では医療現場を含め、少しずつ当たり前ではなくなりつつある。

李凌
中国出身で、日本に帰化したエポックタイムズ記者。中国関連報道を担当。大学で経済学を専攻し、中国社会・経済・人権問題を中心に取材・執筆を行う。真実と伝統を大切に、中国の真実の姿を、ありのままに、わかりやすく伝えます!
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