中国共産党中央規律検査委員会は17日、ホームページで江西省の李貽煌・副省長(55)を「重大な規律違反」の疑いがあったとして、現在取り調べを進めていると発表した。
当局は調査の理由を公表していない。
昨年9月15日、中国国務院は李副省長について、2016年11月下旬に起きた江西省豊城発電所の冷却塔倒壊事故後の対応で、「指導力不足」と批判した。同事故で、従業員74人が死亡し、2人負傷したほか、被害額が1億元(約17億円)に達した。
李氏は長年、江西省産銅関連国営企業の幹部を務めた。11年8月に同省鷹潭市党委員会常務委員、13年1月に同省副省長に抜てきされ、省内国有資産の管理などを担当した。
李氏は昨年10月の党大会以降、失脚した5人目の現職副省長。昨年11月と12月、今月3~4日、当局は相次いで遼寧省など4省の副省長の失脚を公表した。
江西省は、党内江沢民派の中心人物である曽慶紅氏の出身地で、同氏の勢力根拠地でもある。習近平当局は12年11月の党大会以降、同省前トップで、曽慶紅氏の側近である蘇栄氏らの高官も汚職容疑で摘発した。
(翻訳編集・張哲)
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