汚職を告発して失脚させた男性が、逆に実刑判決を受ける事件が起きた。
発端は2021年、新疆の国有エネルギー企業を率いていた共産党幹部・胡国強の愛人が、現金3480万元(約7億円)をスーツケース8個に詰めて北京の別荘を購入しようとしたことだった。
しかし契約後に支払いを巡るトラブルが発生し、愛人が「夫は胡書記だから、どこへ訴えても無駄」と発言したことから、売主側だった趙瑞勝さんらは、巨額資金の出どころや汚職の疑いがあるとして当局への告発に踏み切った。
その後、胡は実際に汚職事件で失脚した。しかし、告発した趙瑞勝さんは「恐喝罪」と「個人情報不正取得罪」で起訴され、6月29日、北京市順義区裁判所の一審で懲役6年10か月の判決を言い渡された。
検察側は、私立探偵を使って銀行口座の取引履歴などを違法に入手したと主張する一方、弁護側は「汚職を告発したことへの報復だ」と反論し、家族も控訴する方針を示している。
ネット上では、「汚職幹部を失脚させたのに、功績どころか罪に問われるのか」「これでは誰も汚職を告発しなくなる」といったコメントが相次ぎ、告発制度そのものへの不信感を訴える声も広がっている。
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