米ニューヨーク市の地下鉄を運営するニューヨーク州都市交通局(MTA)は19日、川崎重工業がニューヨーク市内の新型地下鉄車両を受注することになったと発表した。受注規模が最大1612両で、総額が約36億1200万ドル(約4000億円)と、川崎重工業として過去最大となった。共同通信社が20日報じた。
同報道によると、2016年12月、中国国営鉄道車両メーカー最大手の中国中車股份有限公司とカナダ重工業会社ボンバルディア社(Bombardier)による企業連合が、ニューヨーク市地下鉄向け車両入札に参加した。川崎重工業は同年9月に、同入札への参加を決定した。
中国中車らは、低価格で攻勢したため一時有力視された。一方、川崎重工業は技術面の実力で競争した。
MTA管轄下のニューヨーク市交通局(NYCT)は、地下鉄の朝と夕方のラッシュ時の遅れが深刻なため、車両の扉を広くした新型車両「R211」に置き換えることを計画していた。
川崎重工業が同受注計画を承認すれば、今後同社の兵庫工場でサンプル車両を製造し、その後米国現地工場で車両を量産するとの見通しだという。
(翻訳編集・張哲)
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