[エルサレム 22日 ロイター] – ペンス米副大統領は22日、イスラエル国会で演説し、「向こう数週間でトランプ政権はエルサレムへの米大使館移転計画を進め、2019年末までに開館する」と述べた。
トランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定したことで米国はパレスチナ側の反発を買ったほか、国際的な問題となっている。
演説の冒頭ではイスラエル国会に議席を持つアラブ系議員が、アラビア語と英語で「エルサレムがパレスチナの首都」と記した看板を掲げ、演説は一時中断となった。
パレスチナ人は、聖地がある旧市街を含む東エルサレムを将来の独立国家の首都と位置付けている。一方、1967年の第3次中東戦争で東エルサレムを占領・併合したイスラエルは、エルサレム全土が自国の「永遠の、不可欠な」都市としている。イスラエルによるエルサレムの占領・併合は国際的に認められていない。
これはトランプ大統領がエルサレムをイスラエルの首都と認定して以来、最も位の高い高官の訪問だ。ペンス氏とネタニヤフ首相にとって両国の親密な関係を強調する機会となった。イスラエルには保守的なキリスト教徒の米国人が多く住んでいるほか、同国は米政権にとって政治的権力を維持する重要な拠点だ。
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