1999年から始まった中国伝統的な修養法・法輪功の学習者を対象とする不当な弾圧で、これまで多くの学習者は有罪判決を下された。しかし昨年では、法輪功学習者は裁判で無罪を勝ち取るケースが相次いだ。
法輪功の公式サイト「明慧網」2017年7月~12月の報道の統計によると、中国国内の安徽、甘粛、広東、河北、河南、黒龍江、湖北、湖南、吉林、遼寧、内モンゴル、山東、山西、上海、四川、雲南など16省・市では、裁判所などが審理を差し戻し、または起訴を取り下げた例があった。その中に、検察が差し戻した案件は45人、地裁が差し戻した案件は18人、再審を命じた案件は3人。
2017年下半期案件を差し戻された66人の中、22人の法輪功学習者が無罪で解放され、11人が再度起訴され、5人が裁判の結果待ち、18人が審理を差し戻された後、状況不明の状態で、3人が再審の結果待ち、7人が不当な判決を言い渡された。
2017年上半期でも、54人の学習者は無罪で釈放された。合わせて、昨年1年間で76人の学習者が無罪判決を勝ち取った。
また、逮捕された学習者について、一般市民がこの弾圧は不当だとして、釈放を求める動きも出ている。
河北省昌黎縣の学習者・王紹平(女、70代)さんは昨年8月、法輪功に対する弾圧は間違っていると周囲に伝えた際、連行された。彼女の釈放を求めて、隣人4人はビデオで「法輪功学習者に罪はない」と訴えた。 王さん一家7人は10数年間、迫害を受けてきた。
その中の一人は「王さん一家はみんな良い人だ。数十年来の知り合いで、彼女は誰に対しても優しく接している。人を騙したわけでもないので、彼女を刑務所に入れる理由はない」と語った。
王紹平さんは若い頃、ひどい腰痛に見舞われたが、法輪功を練習するようになってから完治した。健康になった王さんを見て、家族も相次ぎ煉功するようになった。
在米の中国問題評論家・鄭浩昌氏は、この現象は法輪功に対する誹謗中傷の宣伝が失敗したことを意味すると分析した。18年間続く迫害の中、中国共産党は法輪功に対して、ネガティブキャンペーンを展開してきた。しかし、時間が経つにつれ、市民は宣伝の虚偽性に気づき始めたようだ。
(翻訳編集・李沐恩)
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